桜の下では花見酒を楽しむ花見客で一杯でした
江戸時代も、上野は桜の名所でした。上野の桜は、桜が好きな天海僧正のために、3代将軍家光が、吉野山から桜を取り寄せ植えさせたと伝えられています。
上野のお山は、江戸時代は、寛永寺が徳川家の菩提寺であったことから、今のように、どんちゃん騒ぎはできなかったようです。
江戸の桜の名所は、そのほか、①隅田川、②飛鳥山、③小金井などが有名です。
①隅田川の桜は、4代将軍家綱が、常陸の桜川から移植させ、8代将軍吉宗が、桜の木をふやしたと言われています。
②飛鳥山は、8代将軍吉宗が、享保年間に、吹上御苑にあった松と桜を移植させたことに始まります。
③小金井は、3代将軍家光のころから植えられはじめ8代将軍吉宗のころ植え終わったようです。
吉原でも、寛永年間から、仲の町に、旧暦の3月1日から50日間、桜の木が移植されました。吉原にはもともと桜の木がありません。桜を楽しむために、桜の季節にだけ桜を植えるというのですから、江戸の人はすごいですね。