豪徳寺にお参りする前に参拝しました。
世田谷八幡宮は、寛治五年(1091年)後三年の役の帰途、源義家が、この宮の坂の地で豪雨に会い天気回復を待つため、滞在することとなり、今度の戦勝は日頃氏神としている八幡大神の御加護に依るものと思い、豊前国の宇佐八幡宮の御分霊をこの地に勧請しお祀りしたのが最初です。
後に世田谷城主の吉良頼貞が天文15年(1546年)社殿を再興させました。このときに寄進された太刀一振が社宝として残っているとのことです。
その後、江戸に入城した徳川家康から11石の社領が寄進され、将軍家からも代々崇敬されました。
明治時代には、社名を宇佐神社と改めたが、第二次大戦後、世田谷八幡宮の名に復元したそうです。
源義家が勧請した際に、兵士に奉祝相撲をとらせたことから、現在も奉納神事として伝えられているとのことです。
そのため、境内には土俵や力石があります。
今でも毎年秋の例祭(9月15日)には東京農業大学相撲部による奉納相撲が行われているそうです。
現在の社殿は昭和39年に建てられていますが、その中に文化10年(1813)に造られた本殿が納められているとのことですが、昇殿されている人がいたので、そこまでは確認できませんでした。
なお、世田谷八幡宮は東急世田谷線「宮の坂」駅の駅前に鎮座していますが、この駅名は八幡宮の脇にある宮の坂に由来しています。