ペリー再来航 (江戸検定今年のお題「幕末」)
 今日1月16日は、安政元年(1854)のペリー再来航の日ですので、それについて書いていきます。

【ペリー提督の略歴】
 まず、ペリーとはどういう人物なのか書いて見ます。
 ペリーは、マシュー・カルブレイス・ペリー(Matthew Calbraith Perry)といい、1794年(寛政6)海軍大佐の三男として、アメリカのロードアイランド州に生れました。
 父や兄と同様に海軍軍人となり、乗艦勤務を経て後、1833年(天保4)ニューヨークのブルックリン海軍工廠(こうしょう)長となりました。
 ここでペリーは、蒸気軍艦の建造や艦船の近代化に貢献し「蒸気海軍の父」と呼ばれるようになりました。
 米西戦争でも活躍した後、1852年(嘉永5)58歳の時に、フィルモア大統領より東インド艦隊の司令長官に任命され、日本遠征を行うことになりました。

【ペリーの遠征航路】
 ペリーは、嘉永5年11月にフィルモア大統領の親書を携えてバージニア州ノーフォークを出航しました。
喜望峰・シンガポールを経て、嘉永6年2月29日香港に到着しました。
 太平洋を横断する方が日数は短いのですが、当時は太平洋横断航路が開かれてないので、西回りで香港までやってきました。
 そして、上海、琉球、小笠原諸島を経て、嘉永6年6月3日(1853)、浦賀に入港し、6月9日大統領の親書を手渡した。

【再来航まで】
 嘉永6年7月17日にペリー艦隊は江戸湾を出港し、琉球に赴き、琉球政府に強要して貯炭所の建造や産物取引所の設置等を認めさせました。
 さらに南シナ海を遊弋し、冬の日本近海は海が荒れて危険であることを充分承知していましたが、ペリーは嘉永6年12月16日に香港を出港し、ふたたび琉球に戻りました。
 そして、安政元年(1854)正月11日、7隻からからなるアメリカ艦隊は伊豆沖に姿を現し、正月16日には浦賀沖を通り、金沢に出現しました。
 この後、幕府とペリーとの交渉が開始されました。
 幕府は、ぬらりくらり回答をああたえないで、アメリカ艦隊を退去させようとしましたが、ついに安政元年3月3日に日米和親条約が結ばれることになるのです。

【再来航が早まった理由】
 アメリカでは、共和党政府が民主党政府に変わり政策が変わってきました。
 民主党のピアス大統領は、共和党のような積極策をとらず、ペリーの行動を抑えようとする方針をとりました。
 これに対して、ペリーは依然として最初の方針に基づき積極策をとろうとしました。
 また、ペリーはロシア、イギリス、フランスなどの極東にある艦隊や外交官が、アメリカ艦隊の行動に干渉する行動をとったので、一日も早く対日交渉をすることが有利であると判断しました。
 そのため、嘉永6年(1853)に来航した際には、半年後に再来航すると公式に声明したにもかかわらず、時期を早めて、厳冬海面の艦隊行動にはもっとも不利な時期であったが、日本再遠征を決意したのです。


 幕末には、「癸丑(きちゅう)以来」という言葉がよく使われていたそうです。
 癸丑とは嘉永6年のペリー来航のことを指します。
 このようにペリー来航は、日本の歴史の転換点となっているのです。 

久里浜 ペリー上陸記念碑
久里浜 ペリー上陸記念碑 posted by (C)うみかぜ
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by wheatbaku | 2010-01-16 08:01 | 『幕末』 | Trackback
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