【歴史の長い神社】
牛島神社は、関東大震災以前は、墨堤の常夜灯のところにありました。
関東大震災後の墨堤整備の関係で昭和7年に現在地に移転しました。
牛島神社は、俗に牛御前(うしのごぜん)と言われます。創建が平安時代の貞観2年(860)と伝えられ、創建以来1100年以上たつ大変古い神社です。
貞観2年(860)に慈覚大師(円仁)が須佐之男命(すさのおのみこと)を祀ったと伝えられています。
明治元年に現社名に変更しました。
源頼朝が挙兵した際に、牛島神社のご加護あったことから、頼朝は神社に多くの土地を寄進したといわれています。
江戸時代も、鬼門を守る神社として幕府から寄進を受けるなど崇敬を集めたそうです。
【撫で牛】
この神社でもっとも人気があるのが、「撫で牛」です。
江戸時代後期の文政8年(1825)奉納されたものです。
体の悪い所と同じ場所をなでると病気が治るといわれています。
さらに、牛島神社の撫で牛は、体だけでなく心も直すということで評判でした。
その信仰は、現在も続いているようで、「撫で牛」を撫でる参拝客が多く、「大江戸散歩」に参加されたお客様も撫でていました。
【三輪鳥居】
社殿前にあまり見かけない鳥居があります。
鳥居の種類は1種類と思っている人が多いように思いますが、実は鳥居にも様々な種類があります。この鳥居は三輪鳥居といいます。
奈良県に三輪山(みわやま)をご神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)にある鳥居が代表的なものなので、三輪鳥居という名があります。
【烏亭焉馬の碑】
「大江戸散歩」の際にはご案内できませんでしたが、落語の中興の祖とわれる烏亭焉馬の碑が牛島神社にあります。
いそがずば 濡れましものと 夕立の あとからはるる 堪忍の虹 と書かれています。
烏亭焉馬は親交のあった市川団十郎をもじって「立川談洲楼」ともいいました。
この立川は、彼が住んでいた本所の立川(たてかわ)からとった名前です。