長州征伐(大村益次郎③ 江戸検定今年のお題「幕末」)
 今日は、大村益次郎の3回目です。
 今日は、長州藩における兵制改革や長州征伐での戦いで大村の活躍について書いていきます。

 【長州藩の兵制改革に取り組む】 
c0187004_1732942.jpg 長州藩では元治元年(1864)の第一次長州征伐の結果、幕府へ恭順する俗論派が政権を握りました。
 しかし、その年の12月から翌慶応元年(1865)正月にかけて、高杉晋作らが馬関で挙兵して俗論派を打倒、藩論を倒幕でまとめました。
 但馬に潜伏していた桂小五郎も帰藩します。そして、桂・高杉により、大村は抜擢され兵制改革に着手します。

 ☆写真は、萩にある高杉晋作の生家です。 

 c0187004_1735295.jpg まず、大村は、2月に密かに上海に渡り、藩の軍艦を売却したお金で最新式銃を購入しています。
 また、6月に長州藩の兵制改革を命じられた大村は、銃隊を編成して、軍装を洋服に切り替え、火縄銃に替えて新式のミニエー銃を採用しました。さらに、すべての兵を藩の直轄軍としました。
 大村は、閏5月には馬廻士となり100石取りとなり、12月には藩命により、村田蔵六から大村益次郎と改名しました。改名の経緯などははっきりしていないようです。
 ☆写真は、萩にある桂小五郎(木戸孝允)の生家です。


 【第2次長州征伐はじまる】
 
 慶応2年(11866)6月幕府の第2次長州征伐が開始されました。
 第2次長州征伐は、まず7日に幕府艦隊の周防大島への砲撃が始まり、13日には芸州口、16日には石州口、17日には小倉口でそれぞれ戦闘が開始されました。
 大島口では、幕府陸軍の洋式歩兵隊と松山藩の兵が、大島に上陸し占領しました。
 幕府海軍と高杉率いる艦隊が戦い、奇襲戦法により幕府海軍は敗走しまし、その後長州軍が大島の奪還を果たします。
 芸州口には、幕府軍の主力が配備され、彦根・高田・紀州・大垣・宮津の諸藩兵が、総督紀州藩主徳川茂承(もちつぐ)の下に配備されました。ここでは、戦線が膠着状況に陥りました。
 小倉口では、老中小笠原長行が指揮する九州諸藩と高杉晋作、山縣有朋ら指揮する長州藩との戦闘行われ、奇兵隊以下の諸隊の活躍がめざましく、7月末には、老中小笠原長行(ながみち)も退却し、小倉藩は8月1日に小倉城に火を放って退却しました。

 【石州口で総指揮をとる】  
 大村は1000人の兵を率いて石州口方面の戦闘指揮を担当します。
 この戦いの中で、大村は、その才能は遺憾なく発揮し、優れた戦術により幕府側を撃破します。
c0187004_1741181.jpg  洋式軍制をしいて、兵士に最新式の銃器を装備していた長州軍に対して、中立的立場を取った津和野藩は戦わず長州軍を通過させます。
  ☆右の写真は、津和野藩藩校であった「養老館」です。
 そして、長州軍は浜田藩に進みます。浜田藩主は徳川慶喜の実弟・松平武聰(たけあきら)が藩主でしたが、武聰は浜田城を放棄し松江城に逃れました。
 浜田城跡にある「浜田藩追懐の碑」に司馬遼太郎はつぎのように書いています。
 「長州軍は時のいきおいを得、また火力と軍制を一新させ、各地で幕軍を破った。
 ついには浜田城下に押し寄せた。浜田藩は和戦についての祝儀がまとまらず、さらには25歳の藩主松平武聰は病臥中でもあって、曲折のすえ、みずから城を焼いてしりぞいた。明治維新に先立つ2年前の慶応2年(1866)のことである。」
 

 長州藩が、各戦線で優勢に戦いを進めている最中に、大坂にいた将軍家茂が死去します。
 この報を受けた老中小笠原長行も戦線を離脱し、第2次長州征伐は、事実上、幕府軍の全面敗北に終わりました。

 この停戦交渉を命じられたのが、勝海舟です。このことは、以前、「長州征伐停戦交渉」に書きましたのでご覧ください。
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by wheatbaku | 2010-06-03 06:20 | 『幕末』 | Trackback
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