千葉周作② (幕末の剣豪 江戸検定今年のお題「幕末」)
 今日は、千葉周作の2回目です。
 千葉周作は、北辰一刀流を創始した後、千葉周作は、武者修業の旅にでます。
  関東一円から甲斐・駿河、三河などを巡って他流試合を行い腕を磨きました。

【馬庭念流との騒動】 
 廻国修行中、上州で伊香保神社に奉納額を掲げることを企画しましたが、地元の馬庭念流がこれを阻止しようとする騒動が発生し、最終的に掲額を断念しました。
 この話は曲亭馬琴が、「兎園小説」の中で、「伊香保の算額」と題して書いて有名となりました。 この騒動で、掲額はできませんでしたが、周作自身は名を挙げました。

【玄武館を創始】 
c0187004_2142367.jpg 周作は江戸に帰り、文政5年(1822)秋、日本橋品川町に道場「玄武館」を開きました。
 その後に神田於玉ヶ池に移転し、多数の門人を育てました。
 これが有名な「お玉が池の千葉道場」です。
 玄武館の隣は、儒学者東条一堂の揺池塾(ようちじゅく)であり、玄武館の塾生が儒学を学び、揺池塾の塾生が剣術を学ぶことができ、剣術と儒学が同時に学べると評判でした。
 東条一堂が亡くなった後、玄武館は、揺池塾の敷地もあわせたので、玄武館道場は一町四方の敷地面積になったそうです。
 写真は、玄武館道場跡を示す「右文尚武(ゆうぶんしょうぶ)」の石碑です。神田の千桜小学校跡にあります。

【北辰一刀流の特徴】 
 北辰一刀流は精神論に偏らず合理的な剣術であったため人気を得ました。
 それまでの中西派一刀流は、習得までの段階が8段階あり費用も時間も多くかかりました。
 しかし、北辰一刀流は、初目録、中目録免許、大目録皆伝の3段階と簡素化しました。
 また、北辰一刀流の基本的な構えとして「鶺鴒の尾」があります。
 下段の構えで、刀の先をセキレイの尾のように動かす特徴的な動きがあります。
 これは、剣先が凝り固まらないようにするため、行動に移すのを早くするため、動作の始まりを相手に気づかれないようにするためだそうです。

【大勢の門弟】 
 玄武館には、多くの門弟が集まり、門弟の数は、浅草観音に奉納した額には3千600人の名前があったそうです。
 門弟は全部では6千人を超えるとも言われています。
 千葉周作の有名な門下生は、浪士組幹部の清河八郎、山岡鉄舟、新撰組幹部の山南敬助などが挙げられます。
 弟の定吉は、当初は兄の周作を手伝っていましたが、京橋桶町に道場を持って桶町千葉と称されました。
 定吉の弟子で最も有名なのが坂本龍馬です。
 
c0187004_2144508.jpg【水戸徳川家に仕える】 
 周作は、天保3年(1835)に水戸藩前藩主の徳川斉昭の招きを受けて、剣術師範とされ、馬廻役として100石の扶持を受けました。
 千葉周作には4人の男子があり、長男奇蘇太郎(きそたろう)、次男栄次郎、三男道三郎、四男多門四郎のいずれも資質に恵まれましたが、とくに栄次郎はすばらしい腕前の持ち主で、千葉の小天狗と称されました。そして、次男の栄次郎成之と三男の道三郎はそれぞれ水戸藩の馬廻役となっています。
 千葉周作は、 安政2年(1855)になくなり、豊島区巣鴨の本妙寺に眠っています。

 
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by wheatbaku | 2010-06-15 06:20 | 『幕末』 | Trackback
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