池田屋事件③(京都幕末史跡めぐり)
今日は、池田屋事件の続編で、近藤勇が池田屋事件事件について書いた手紙です。

 新撰組局長の近藤勇が、池田屋事件の3日後に多摩の関係者あてに手紙を出しています。
 池田屋事件の直後に、当事者が書いた記録として貴重なものですので、紹介します。

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 「その時五時と相触れ候ところ、総方御人数御繰り出し延引、時刻も移り候間、局手勢の者にて、右 徒党の者三条小橋、縄手二箇所に屯いたしおり候ところへ、二手に分れ、夜四ツ時頃打ち入り候ところ、一ケ処には一人もおり申うさず、一ケ所には多勢潜伏いたしおり。かねて覚悟の徒党の族(やから)ゆえ、手向い、戦闘一時余の間に御座候。打取り七人、手疵負わせ候者四人、召し捕え二十三人これあり」

 五時(いつつどき、現在の午後8時ごろ)集合と連絡したが、諸藩の軍勢が来るのが遅れたので、新撰組だけで探索し、三条小橋と縄手2ケ所に集合している尊王攘夷派の志士を、四ツ時(午後10時ごろ)に襲撃したと書いています。
 この手紙によると、事前に、尊王攘夷派の志士がいることがわかっていたように書かれています。
 また、手紙には、殺害した者は7人、傷を負わせたものが4人、捕らえたのが23人とありますが、合計で34人にもなるので、池田屋事件の被害者としては多すぎるのではないかとも言われているようです。

 「折悪しく局中病人多きにて、わずかに30人2ケ処の屯へ二手に別れ、1ケ処は土方歳三頭にいたし遣し候ところ、人数多く候ところ、その方には一人も居合わせ申さず、下拙わずかの人数引き分け、出口の固めさせ、打ち入り候者は拙者・沖田・長倉・藤堂・養息周平今年15歳、5人に御座候、かねて徒党の多勢と合手火花を散らし、一時余りの間戦闘に及び申し候ところ、永倉の刀は折れ、沖田の刀はぼふし折れ、藤堂の刀は刃切れささらのごとく、倅周平は槍を切り折られ、下拙の刀は虎徹ゆえに候や、無事に御座候、藤堂は鉢金を打ち落され候より深手を受け申し候、おいおい土方の勢 馳せ付け候ゆえ、それより召し捕らえ申し候、実にこれまでもたびたび戦いいたし候えども、二合と戦い候者は稀に覚え候えども、今度の敵多勢とは申しながら、いずれも万夫の勇者、誠に危急の命助かり申し候、まずは御按じ下されまじく候」

 近藤勇の手紙では新撰組で池田屋事件に参加した隊員は30人と書かれていますが、会津藩の褒賞金は下記のようになっています。 この明細によれば34人だと言われています。
 また、同じ資料から、養子の周平は、土方隊に属していて、池田屋に踏み込んだのは、近藤・沖田・長倉・藤堂の4人だったとも言われています。

☆会津藩からの褒賞金
 金10両、  別段 金20両   近藤勇
 金10両、  別段 金13両   土方歳三
 金10両充、別段 金10両充  沖田総司、永倉新八、藤堂平助ら6名
 金10両充、別段 金7両充   井上源三郎、原田左之助、斉藤一ら11名
 金10両充、別段 金10両充  近藤周平はじめ12名
 金10両充、別段 金10両充  「三人へ」とだけ書かれていて、死んだ隊員ではないかといわれています。
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by wheatbaku | 2011-09-01 09:29 | 京都幕末史跡めぐり | Trackback
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