ここには、松平8代の位牌と歴代将軍の位牌があり、歴代将軍の位牌の高さは身長に沿っているということで有名です。
このことは、1級試験の問題に出て、私は苦い思いをしましたので、是非とも位牌の高さの違いを自分の目で確認したいと思い訪ねました。
大樹寺は、名鉄の東岡崎駅の真北にあります。駅から直線で約3.5キロです。
今回は、友人の車で送ってもらいましたが、東岡崎駅からは頻繁(5分から10分程度の間隔)にバスが出ていますので、それを利用するのもよいと思いますし、JR大門駅からは徒歩15分程度です。
大樹寺は、松平4代の親忠が文明7年(1475)に勢誉愚底上人を開山として創建した浄土宗の寺院です。
その後、松平7代の清康が、天文4年(1524)に七堂伽藍の造営し、元和3年(1617)に秀忠が松平8代の廟所を完成させ、家光が寛永18年に、大方丈、山門、総門、鐘楼を建てました。
山門(三門)
大樹寺に着いて、まず目に付くのが大きな山門です。
家光により寛永18年(1641)建立されました。
楼上に後奈良天皇の勅額「大樹寺」(重要文化財)がかかげられています。
また釈迦三尊16羅漢を安置しています。
この写真は本堂に向かって撮影していますが、本堂からは山門、総門を通して一直線上に岡崎城を望む事が出来る事で有名です。
この景観の保護は市の条例でも定められているようです。
鐘楼(県指定文化財)
山門を入ると右手に鐘楼があります。
寛永18年(1641)家光が建立しました。
楼上の大鐘は9代将軍家重公改鋳によるものです。
毎年、大晦日には一般の人が除夜の鐘を突くことができ、大勢の人で行列ができるそうです。
本堂
大樹寺は、幕末の安政2年(1855)の火災により本堂、庫裏、書院など主要建物が全焼しました。
現在の本堂は安政4年建立されたものです。山門の規模から見て安政消失前の本堂はもっと高かったものと推測されます。