今日は、そのご案内の一部を紹介します。
スタートは桜田門(左写真)にして、皇居外苑沿いに、二重橋⇒坂下門⇒桔梗門を回って東御苑に入りました。
桜田門では、桜田門外の変のお話をし、坂下門では坂下門外の変についてお話ししました。
受講生の皆さん、井伊直弼の屋敷、安藤信正の屋敷から事件が起きた場所が非常に近いのに驚いていました。
東御苑の中では、松の廊下跡がメインです。
松の廊下は、本丸御殿の大広間から白書院をつなぐ廊下でした。
そこで、大広間の説明からしました。大広間は、現在に「果樹古品種園(西)」なっている辺りにありました。
本丸御殿には、儀式に使用される部屋として南側から順に「大広間」「白書院」「黒書院」がありました。
「大広間」は約490畳、「白書院」は約300畳、「黒書院」は約190畳の広さがありました。
大広間は、コの字型に上段・中段・下段・二之間・三之間・四之間とあります。
将軍宣下がここで行われますが、年中行事としては、新年や五節句の際の諸大名のあいさつなどが行われます。また、外様大名の江戸城での控の間でもありました。
有名な松の廊下は大広間から白書院に至る廊下です。
松の廊下は、江戸城内にあった大廊下のひとつです。
西に19メートル、北に31メートルの全長約50m、幅5mほどのL字型の畳敷の廊下です。
廊下に沿って松と千鳥の障壁画が描かれていたことから松の廊下と呼ばれました。
松の廊下跡に、石碑がたっています。
ここで、1701年(元禄14年)3月14日、浅野内匠頭が吉良上野介に斬りつけた刃傷事件が起きました。
当日は、どのような状況で、刃傷事件が起きたか、梶川与惣兵衛(よそべえ)の日記にもとづき再現してみました。
二の丸庭園では、ハナショウブがちょうど見ごろでした。
受講生の皆さんも大喜びでした。
二の丸庭園のハナショウブは、昭和41年に明治神宮のハナショウブを譲り受けたもので、現在84種約130株あるそうです
ハナショウブの品種は5000種類あるといわれています。大別すると、江戸系、伊勢系、肥後系の3系統に分類できますが、二の丸庭園のハナショウブは江戸系だけのようです。