高崎佐太郎と秋月悌次郎(八重の桜 第9回「八月の動乱」
  昨日まで2回「八月十八日の政変」について書きましたが、政変実行の中心人物であった高崎佐太郎と秋月悌次郎について書いてみたいと思います。

【高崎佐太郎(正風)】
 高崎佐太郎(右下写真 、国立国会図書館ウェブサイトより転載)、島津斉彬襲封の早期実現を図り、俗にいう「お由羅騒動」で切腹を命じられた高崎五郎右衛門の子供です。
c0187004_12222194.jpg この事件に連座し、嘉永3年(1850)奄美大島に流罪となり、嘉永6年許され帰藩しました。
 そして、文久2年(1862)島津久光に随従して上洛していました。
 八月十八日の政変を成功させ、その後、薩摩藩京都留守居役となりました。
 慶応3年(1867)、西郷や大久保の武力討幕方針に反対しました。そのため、藩政府の主流からは遠ざかりました。
 明治維新後、宮中顧問官,枢密顧問官などを歴任しました。また桂園派の歌人としても有名でした。

 幕末の政局を左右した薩摩藩の主要人物は、島津久光、西郷隆盛、大久保利通ですが、八月十八日の政変には、この人たちがでてきません。
 この当時、西郷隆盛は沖永良部島に流刑となっていました。また、島津久光、大久保利通は、薩摩にいて、直前の7月2日~ 7月4日には薩英戦争が起きていました。
 このように主要人物は、京都にいませんでした。そこで高崎佐太郎が出てくる訳ですが、クーデーターは高崎佐太郎が考え出したのだろうか。 それとも島津久光が裏で糸を引いていたのかという議論があるようです。
 これについては、諸説あるようですが、島津久光が承知していたという説が有力のようです。

 
【秋月悌次郎】
 一方、会津藩の秋月悌次郎(右下写真)の略歴は次のようです。
 秋月悌次郎は、 文政7年(1824) に会津藩士丸山胤道の子として若松城下に生まれました。日新館、江戸の昌平黌で学んだ秀才です。
c0187004_924750.jpg 文久2年(1862)藩主松平容保が京都守護職に任命されると、公用方に任命されました。
 公用方というのは、幕府、朝廷、他藩などとの対外折衝を担当する重要な役割でした。
 「能弁多智,力量モ亦アリ」と評された能力をフルに発揮して活躍しました。
 八月十八日の政変で重要な役割を果たしたものの、その後、藩内の反対派により、慶応元年(1865)には蝦夷地代官に左遷されてしまいます。
 その後、戊辰戦争では軍事奉行添役となり、会津藩軍事面で重要な役を果たします。
 そのため、明治元年には会津戦争の責任を問われ終身禁固刑となりますが、明治5年に特赦によって赦され、明治5年、新政府に左院省議として出仕します。
 その後、第五高等学校の教師となり、漢学・倫理学の教授を務めました。五高では小泉八雲と同僚でした。

 昨日の「八重の桜」でもあったように、秋月悌次郎と高崎佐太郎は、それ以前に全く面識がありませんでした。
  当初は、秋月悌次郎と高崎佐太郎は、面識がありませんでしたが、その後、秋月は、薩摩藩とのパイプ役として重要な役割を果たしました。
 しかし、慶応元年に、秋月が京都を去ると、薩摩藩との接触に齟齬をきたすことになりました。
 秋月が京都にいたなら、幕末の展開も少し違うものとなっただろうという意見もあるようです。

 なお、なぜ、高崎佐太郎が面識のない秋月悌次郎を突然訪ねてきたのかというのが疑問ですが、それは、今後調べてみたいと思います。
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by wheatbaku | 2013-03-04 08:58 | 大河ドラマ | Trackback
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