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江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)

 江戸検の今年のお題「江戸の祭礼と歳事」についての江戸検講座が終了しました。

 しかし、今年のお題に関する参考図書があまりなくて、講座の準備には苦労しました。

 江戸検を受ける方々も苦労されていると思います。

 そこで、江戸検講座の準備のため参考にした図書を、これから数回に亘って紹介していきます。

 江戸検を受ける方にいくらかでも参考になればと思います。


 まず、総論ですが、「江戸の祭礼と歳事」に関して、1冊の本でほとんどの項目を勉強できるという図書は、私がみる限りありません。

 そのため、各項目を深く勉強しようとする場合には、その項目についてだけ書いた本を読まざるをえないということになります。
 そこが、今年のお題「江戸の祭礼と歳事」の勉強の難しさだと思います。

 そうした中で、比較的多くの項目を網羅しているのが、「江戸学事典」です。

江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09413816.jpg 「江戸学事典」の中には、「祭と開帳」と「川開きと酉の市」という項目があります。

 この二項目は、今年のお題に関係しています。

 ちなみに「祭と開帳」の主な小項目をあげると次のようになります。

 「祭」「開帳」「山王権現」「神田明神」「根津権現」「富くじ」「富士講」「稲荷」「大山詣」「六地蔵」「六阿弥陀」など

  「川開きと酉の市」では、「年中行事」「縁日」「川開き」「月見」「酉の市」「歳の市」などです。
 現在も市販されています。
 高額ですが、1級合格をめざす方は入手されるとよいと思います。
 「祭礼と歳事」以外にも、大変勉強になります。

 これから項目別に参考にした図書を紹介していきますが、天下祭関連で参考図書としたのは次の本です。
 天下祭に関する本は、入手するのが難しい本が多かったですね。

江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09383372.jpg 「日枝神社史」は、日枝神社の社史です。
 この本は700ページを超える大変ボリュームのある本です。

 しかし、日枝神社の歴史が非常に詳しく書かれています。

 当然のことながら、山王祭についても詳しく書かれています。

 この本は昭和52年に出版されたもので、現在は、図書館でしか読むことができません。
 日枝神社について深く知りたいと考える方は、図書館(しかも東京都内の図書館)で学んでください。

 

江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09384069.jpg 「神田明神史考」は神田明神の社史です。

 この本も神田明神の歴史や神田祭について詳しく書かれています。

 特に、将門伝説については詳しく書かれていて、大変興味深い内容が書かれています。

 この本は、市販されていませんが、神田明神にお願いすれば入手できます。

江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09324788.jpg 天下祭の祭礼行列を盛り上げたのが「山車」です。

 その「山車」について、詳しく書かれているのが、「続・江戸型山車のゆくえ」です。

 この本は、祭礼を研究する人にとっては、「バイブル」とまで呼ばれるほどのものだそうです。

 ただし、これも平成11年に出版されたもので現在は市販されていませんので、図書館で読むしかありません。






 江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09414533.jpg天下祭の山車について書いた本には、「大江戸の天下祭り」という本もあります。

この本は、「江戸型山車のゆくえ」よりは入手が容易で、アマゾンでも入手できるようです。

「江戸型山車のゆくえ」は、まさに研究書といった雰囲気ですが、私たち一般の人には「大江戸の天下祭」のほうが少し読みやすいと思います。







 

江戸検お題参考書(①天下祭) (江戸の祭礼と歳事)_c0187004_09325428.jpg 一番入手しやすく読みやすいのが「ご遷座400年奉祝 神田祭」です。

これは、今年行われた神田祭のガイドブックです。

ガイドブックですので、神田祭のガイド中心ですが、神田明神の歴史も描かれています。

何よりもビジュアルで読みやすいという特徴があります。

1級を受検される方には、これだけでは不十分でしょうが、入門書としては大変活用価値があります。

 神田明神に行けば、まだ入手できると思います。














by wheatbaku | 2015-08-25 09:25 | 江戸の祭礼歳事

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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