「京の冬の旅 非公開文化財特別公開」

先週一週間、京都に行って、幕末史跡を巡ってきました。

そのため、しばらくブログの更新を行うことができませんでした。

京都に行ったのは、「京の冬の旅非公開文化財特別公開」が行なわれたからです。
江戸検の今年のお題が「幕末・維新」であるということも大いに関係しています。

今年の「京の冬の旅非公開文化財特別公開」のテーマは「大政奉還150年記念」でした。まさに、江戸検のお題とピッタリです。

今日は幕末に関係していて、見ごたえのあった「金戒光明寺」「妙法院」「島原角屋」を紹介をします。

「京の冬の旅非公開文化財特別公開」は3月18日(土)までで残りわずかとなっていますが、余裕のある方は行ってみてください。

金戒光明寺


金戒光明寺は、京都守護職となった会津藩松平容保が本陣を置いた場所です。

c0187004_21155125.jpg今回は御影堂で、運慶作と伝わる文殊菩薩像、それに吉備観音像(重文)も拝観できました。
 しかし、私にとって魅力的であったのは、なんといっても、大方丈で松平容保が使用したと同じ間取りの「謁見の間」が見られたこと、松平容保の直筆の書や和歌、そして、「黒本尊」と呼ばれる仏像画が見られたことが大変よかったです。

「謁見の間」では、松平容保が謁見をした部屋だそうで、近藤勇たちの謁見もここでおこなわれたそうです。

下写真は入場チケットですが、チケットの右側部分に「謁見の間」の写真が載っています。もちろん現物は写真撮影禁止ですので、こちらで、ご容赦ください。

c0187004_21155821.jpg
 

 展示されている松平容保の和歌や書の中で感動したのが、会津戦争で若くして亡くなった白虎隊士たちについて詠んだ次の和歌です。写真撮影が禁止されていましたので、メモに取ってきました。
 現物はもちろん容保の直筆でした。

和歌の前に次のような「詞書(ことばがき)」が書かれていました。


たたかひ今を限りとや思ひけん 十あまり五たりの男の子ども飯盛山にて腹きりて死したりけるをうつし画にせしを見てあはれさのあまりに


(私の勝手な解釈による大意)戦って今限りだと思ったのだろう。15歳になったばかりの子供たちが、飯盛山で腹を切り死んでいった姿を描いた絵をみて、大変憐れに思い、思わず詠んだ歌

        

千代までと そだてし親の こころさへ 推しはかれて ぬるる袖哉

「う~ん、やっぱり容保はやさしかったんだろうなぁ」 と感じました。

c0187004_21155477.jpgまた、黒本尊の画像は、松平容保が京都守護職として着陣するに際して、時の住職第56世定圓上人が慶応元年に會津家祈願の為に江戸の増上寺の黒本尊の真影を法橋秀隆に描かせたもので、金戒光明寺のお坊さんでもなかなかお目にかかれないものだそうです。
 なお、右上写真は、大方丈の庭園です。

妙法院

妙法院は、東山七条のバス停の目の前にあり、京都国立博物館の東側、智積院の北側にあります。

c0187004_21154038.jpgしかし、「妙法院ってなんで有名なの?」という方が多いと思います。

あまり知られていないと思うお寺です。

しかし、このお寺は、幕末の8月18日の変で敗れて、三条実美ら尊攘派の公卿七人が長州に落ちた、いわゆる「七卿落ち」に非常に縁のあるお寺です。

 8月18日の変で、朝廷を追われた三条実美らは、この妙法院の宸殿で、長州藩兵とともに一旦長州に落ちびることを決定したそうです。

 その宸殿には、「七卿落図」が展示されていました。

c0187004_21154490.jpg 宸殿も撮影禁止でしたので、撮影できませんでしたが、国宝の庫裏は撮影できましあので、そちらでご容赦ください。

この庫裏の桃山期のもので、国内最大級だそうです。

なお、あまり宣伝されていませんでしたが、妙法院には後白河天皇。後小松天皇、後水尾天皇など日本史の教科書に出てくる有名な天皇の宸翰が展示されているのにも感動しました。

島原「角屋」

最後は、新選組にも関係のある島原の「角屋」です。

c0187004_21160322.jpg新選組は、清河八郎の献策にもとづき結成された浪士組のうち、京都に残留することを選択した浪士たちで結成されたことは多くの方がご存知だと思います。

その新選組の局長といえば、誰しも近藤勇というと思いますが、新選組の結成当初は、近藤勇のほか芹沢鴨も局長でした。

その芹沢鴨は大変乱暴な男で、会津藩もてこずり、ついに殺害を近藤たちに命じたと言われています。

新選組は、島原角屋で大宴会を開きました。その宴席で大いに酔っぱらった芹沢鴨は、壬生の八木邸に戻り、さらに酒をのみ、寝込んだ隙に、土方歳三たちが芹沢鴨を襲い、殺害したと言われています。

 その宴会が開かれた場所が「松の間」でした。「松の間」は43畳の広さがあり、「角屋」最大のお部屋です。

 この「角屋」は写真撮影が許可されていましたので、しっかり松の間を撮影してきました。下写真は西側から順に「松の間」を撮りました。

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「角屋」の特別公開は3月14日までですが、その後3月15日からは、角屋もてなしの文化美術館」として通常公開されるそうです。
 「角屋」は、しばらく拝観することができますね。




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by wheatbaku | 2017-03-06 21:06 | Trackback
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