2011年 01月 10日 ( 1 )
水天宮 (日本橋七福神③)
 今日の日本橋七福神めぐりは安産の神様として有名な 「水天宮」 です。
 東京メトロの水天宮駅5番出口を上がればもう水天宮です。

【水天宮のご祭神】 
 水天宮は安産の神様として有名ですが、それでは、お祀りされている神様はどなたかというと意外と知られていません。
c0187004_10152999.jpg この水天宮にお祀りされている神様は、来年の大河ドラマの主人公平清盛の関係者です。
 水天宮には、安徳天皇、建礼門院、二位の尼が祀られています。(正しくは、さらに天御中主大神 〔あめのみなかぬしのおおかみ〕という神様もご祭神です。)
 まず二位の尼は平清盛の奥さん、建礼門院は清盛の娘で高倉天皇に嫁ぎ安徳天皇を産みました。安徳天皇は清盛の孫になります。
 この三人は、壇ノ浦の戦いで、平家が敗れた際に入水自殺しました。安徳天皇とニ位の尼はなくなりましたが、建礼門院は助けられ京都大原寂光院(じゃっこういん)で安徳天皇と一門の菩提を弔らいながら59歳でなくなりました。
 この三人の霊を慰めるためお祀りしたのが水天宮の始まりです。
 水天宮の総本宮は九州の久留米にあります。

【水天宮は有馬家の邸内社】 
 東京の水天宮は、久留米藩第9代藩主有馬頼徳(ありまよりのり)が、久留米から分霊をして、1818年(文政元年)、現在の港区にあった久留米藩の上屋敷に、水天宮をお祀りしたのが始まりです。c0187004_1036367.jpg
 江戸っ子たちの間で篤い信仰を集め、塀越しにお賽銭を投げ入れる人が後を絶たたなかったため、ついに毎月五の日に江戸っ子のためにお屋敷を開放しました。
 その後、明治維新を迎えて、水天宮は明治4年に青山の中屋敷に移り、さらに翌年の明治5年に、日本橋蛎殻町の下屋敷すなわち現在の場所に移転しました。
 従って、江戸時代には、ここに水天宮はありませんでした。
 右の写真は弁財天のご社殿の屋根越しに見た水天宮のご本殿です。

【安産の神様】 
 さて、水天宮といえば安産の神様といわれますが、
 安産の神様として有名になった由来は、御由緒によると、
c0187004_1024674.jpg 『ご社殿の前には神様をお呼びするために鳴らす鈴があります。そこに下がっている晒しの鈴紐を「鈴の緒」といいます。 この鈴の緒は月に一度は新しい物と交換します。
 江戸時代、参拝した妊婦が鈴乃緒のお下がりをいただいて、腹帯として安産祈願したところ、とてもご利益があり、これがひとづてに広まった』ということだそうです。
 また、何故、「戌の日」に安産のお願いをするかと言うと、古来、犬はお産が軽いので「戌の日」に帯を巻く習慣が古くからあるということにあやかっているとのことです。
 境内には、安産の神様らしく、「子宝いぬ」というものもあります。

【弁財天】 
 水天宮にお祀りされている七福神は弁財天様です。
c0187004_10165938.jpg 弁財天は一般に弁天様と呼ばれる七福神の中の唯一の女神です。
 弁財天はもともとは、インドの水を司る神様で、サンスクリット語で、「サラスヴァティー」と呼ばれていました。サラスヴァティーとは水を持つものという意味だそうです。
 水の流れる音から、音楽の神様、弁舌の神様としても信仰されました。

 日本では、日本固有の神様である宗像神社や厳島神社に祀られている市杵島姫(イチキシマヒメ)と同一視された結果、琵琶を抱く色白の美女の姿で表されることが一般的になりました。
 しかし、水天宮の弁財天は手に琵琶を持たず剣や矢を持つ勇ましい姿です。 
 ただし、五の日と巳の日のみご開帳されるそうですので、平日は拝観できません。
[PR]
by wheatbaku | 2011-01-10 10:03 | 七福神めぐり | Trackback
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
プロフィールを見る
画像一覧
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
最新のコメント
ツユクサさん 江戸城散..
by wheatbaku at 12:53
獏様 江戸城散策、お疲..
by ツユクサ at 08:26
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 11:42
今回のブログで、霊厳寺が..
by 宮越重遠 at 10:51
やぶひびさん 本妙寺は..
by wheatbaku at 13:05
「江戸から東京へ1」を図..
by やぶひび at 09:30
ツユクサさん 土曜日は..
by wheatbaku at 21:00
獏さん 案内お疲れ様で..
by ツユクサ at 11:10
小ツルさん 「むさしあ..
by wheatbaku at 09:50
バクさま、加州そうせい公..
by 鶴ヶ島の小ツル at 16:57
加州そうせい公様 私も..
by wheatbaku at 07:34
バクさん 昨日の江戸楽..
by 加州そうせい公 at 17:31
mikawaさん 先日..
by wheatbaku at 12:55
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 09:03
宮越さんからコメントをい..
by wheatbaku at 09:00
mikawaです。先日は..
by mikawa ケンイチ at 08:17
ツルさん 名古屋に住ん..
by wheatbaku at 16:18
獏さま ははあ、あの石..
by 鶴ヶ島の小ツル at 15:20
やぶひびさん NHKB..
by wheatbaku at 17:54
今夜3/3.20:00~..
by やぶひび at 12:49
最新のトラックバック
再出発が始まる
from 哲学はなぜ間違うのか
穴八幡宮
from Coffee, Cigare..
風景印  28.4.30..
from としちゃんの風景印・郵趣日誌
山王日枝神社@溜池山王
from たび☆めし☆うま BLOG
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
小網神社@人形町
from たび☆めし☆うま BLOG
二つの感応寺
from Madam'Blog
江戸検講座「江戸の祭礼と..
from Madam'Blog
浅草寺本尊示現会
from Madam'Blog
江戸料理 八百善
from お気楽マダムの奮闘記
お気に入りブログ
江戸・東京ときどきロンドン
ファン
ブログジャンル
歴史