<   2011年 01月 ( 23 )   > この月の画像一覧
多宝塔と鐘楼門 (喜多院③)
 喜多院のご案内、今日で3回目です。
 今日は、多宝塔と鐘楼門をご案内します。

【多宝塔は寛永16年建立】 
 喜多院の境内に入ると、多宝塔が大変目立ちます。
c0187004_16343611.jpg 整った形をしており、彩色も鮮やかです。そのため、この多宝塔が江戸時代に建立されたものと考える人はすくないのではにかと思います。
 多宝塔は、寛永16年(1639)に建立されました。
 建立当初は、現在では境内の外側になる山門と日枝神社の間にあった古墳の上に建立されました。
 その後、老朽化が進んだため、明治43年(1910)に慈恵堂と庫裏玄関との渡り廊下中央部分に移築されています。
 さらにその後、昭和48年(1973)に現在地に移し解体修理を実施し復元しました。
 高さが13m、三間四方の大きさです。
 埼玉県の有形文化財に指定されています。

【鐘楼門は重要文化財】 
 山門の脇に、鐘楼門があります。
 一心に本堂を目指して歩いていくと見落としてしまう位置にあるので、あまり注目されないかもしれません。
 しかし、この鐘楼門は、国の重要文化財に指定されている貴重な文化財です。
c0187004_16384277.jpg  2階建ての階上に梵鐘がつるされています。
 この鐘には元禄15年(1702)の銘があるそうです。
 1階には袴腰(はかまごし)と呼ばれる囲いが付いています。
 2階の前面には竜、背面には鷹の彫刻があります。
 建立年代ははっきりとしていないそうです。
 しかし、寛永10年(1633)に東照宮の門として鐘楼門が建立されたことが「星野山御建立記」の記録にみえるとのことであり、また、鐘楼門再建の記録もないということから寛永15年(1638)の川越大火で焼失を免れた可能性もあるといわれています。
 この鐘楼門は国の重要文化財に指定されています。
[PR]
by wheatbaku | 2011-01-05 06:21 | Trackback
山門と慈眼堂 (喜多院②)
 今日も喜多院の話題を続けたいと思います。
 今日は、「山門」と「慈眼堂(じげんどう)」についてご案内します。

c0187004_20245660.jpg【山門は喜多院最古の建物】
 山門には、昔は後奈良天皇の「星野山」の勅額が掲げられていたといいます。
 棟札を見ると寛永9年(1632)に天海僧正により建立されたことが分かるそうです。
 寛永15年(1639)之川越大火で喜多院の建物がほとんど焼失する中で、唯一焼失を免れ、喜多院では現存する最古の建物です。

c0187004_2031037.jpg【山門脇の番所(ばんしょ)】
 山門右側に接して建てられている番所は、裄行(けたゆき)3間、梁間(はりま)2間、切妻造りの小規模な建物で、徳川江戸中期から江戸末期の建立です。
 天保12年(1841)の喜多院境内図では山門より後方に描かれているので、その後、現在のように山門に接するように移されたものと考えられます。
 埼玉県の重要文化財に指定されています。

c0187004_20225071.jpg【慈眼堂は国の重要文化財】  
 慈眼堂は、慈眼大師天海をまつる御堂です。
 天海僧正は、寛永20年(1643)に寛永寺でなくなりました。
 2年後の正保2年(1645)に徳川家光の命令によりこの御堂が建てられ、厨子に入った天海僧正の木像が安置されました。
 建物は、3間四方の比較的小さな御堂で、屋根は宝形(ほうぎょう)造りです。
 国指定の重要文化財です。
 
c0187004_20215793.jpg【天海僧正】  
 左の天海僧正の銅像は、山門の前に建っているものです。
 天海僧正は蘆名氏の出自で、陸奥国に生まれたといいます。
 10歳にして出家し、随風と号しました。比叡山、三井寺、奈良の諸寺をめぐり幅広く修行したと言われています。
 天正18年(1590)、天海は北院の豪海に師事し、師の没後、北院の住職となりました。
 豪海に師事した時に、天海に改めたと言われています。
[PR]
by wheatbaku | 2011-01-04 06:26 | Trackback
川越喜多院に初詣 (喜多院①)
 昨日2日に川越の喜多院に行ってきました。
 例年、初詣は、地元の八幡神社と喜多院としています。
 あいかわらず、喜多院境内は初詣の人々で混み合っていて行列をつくり参拝をしていました。
c0187004_2352272.jpg 右の写真をご覧ください。大勢の人出でした。
 本堂に上がり初護摩をお願いし家族一同の健康と安全を祈ってきました。
 初護摩のお客様も大勢で、内陣は座る場所がないほどの込み具合でした。

喜多院は、大変古いお寺で江戸時代には天海大僧正が住職をしていたお寺でもあります。
 そこで、今日は喜多院についてご案内します。

【喜多院、元は北院】  
 喜多院は、正式には星野山無量寿寺喜多院といいいます。
 喜多院というのは、天海大僧正が住職となってからの名前です。
 それまで、無量寿寺というお寺にあった北院、中院、南院のうちの一つの子院でした。
 無量寿寺は、平安初期の天長7年(830年)、淳和天皇の命で円仁(慈覚大師)が建立しました。
 無量寿寺には北院、中院、南院という3つの子院がありました。
 3院はそれぞれ仏蔵院、仏地院、他聞院と称していました。
 そのうちの北院の住職となった天海大僧正が、慶長17年(1612)、仏蔵院北院を喜多院と改めました。

【本堂は慈恵堂】  
 右の写真は、 喜多院の本堂にあたる慈恵堂です。平日に写したものです。
c0187004_85092.jpg 慈恵堂は、比叡山延暦寺第18代座主の慈恵大師良源いわゆる元三大師をまつる堂です。
 喜多院は寛永15年(1638)、大火により現存の山門を残し、すべての堂宇が焼失してしまいました。
 慈恵堂は川越大火の翌年、寛永16年(1639)10月に大火以後、いち早く再建されました。

 慈恵堂は 大師堂または潮音殿とも呼ばれています。
 大師堂と呼ばれるのは慈恵大師を祀ったお堂だからです。
 またこのお堂に座り耳を澄ますと、何処からともなく波の音が聞こえるという言い伝えから「潮音殿」とも呼ばれるそうです。
 慈恵堂の内陣中央に慈恵大師が祀られています。そして、左右に不動明王がお祀りされて、毎日不動護摩修行が行われます。
 初護摩はいつでも本堂内陣が一杯になってしまいます。その中で護摩修行が厳粛に行われました。
 
[PR]
by wheatbaku | 2011-01-03 08:54 | お寺めぐり | Trackback
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
プロフィールを見る
画像一覧
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
最新のコメント
ツユクサさん 江戸城散..
by wheatbaku at 12:53
獏様 江戸城散策、お疲..
by ツユクサ at 08:26
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 11:42
今回のブログで、霊厳寺が..
by 宮越重遠 at 10:51
やぶひびさん 本妙寺は..
by wheatbaku at 13:05
「江戸から東京へ1」を図..
by やぶひび at 09:30
ツユクサさん 土曜日は..
by wheatbaku at 21:00
獏さん 案内お疲れ様で..
by ツユクサ at 11:10
小ツルさん 「むさしあ..
by wheatbaku at 09:50
バクさま、加州そうせい公..
by 鶴ヶ島の小ツル at 16:57
加州そうせい公様 私も..
by wheatbaku at 07:34
バクさん 昨日の江戸楽..
by 加州そうせい公 at 17:31
mikawaさん 先日..
by wheatbaku at 12:55
宮越さん コメントあり..
by wheatbaku at 09:03
宮越さんからコメントをい..
by wheatbaku at 09:00
mikawaです。先日は..
by mikawa ケンイチ at 08:17
ツルさん 名古屋に住ん..
by wheatbaku at 16:18
獏さま ははあ、あの石..
by 鶴ヶ島の小ツル at 15:20
やぶひびさん NHKB..
by wheatbaku at 17:54
今夜3/3.20:00~..
by やぶひび at 12:49
最新のトラックバック
再出発が始まる
from 哲学はなぜ間違うのか
穴八幡宮
from Coffee, Cigare..
風景印  28.4.30..
from としちゃんの風景印・郵趣日誌
山王日枝神社@溜池山王
from たび☆めし☆うま BLOG
浮世絵の誕生・浮世絵の歴..
from dezire_photo &..
小網神社@人形町
from たび☆めし☆うま BLOG
二つの感応寺
from Madam&#039;Blog
江戸検講座「江戸の祭礼と..
from Madam&#039;Blog
浅草寺本尊示現会
from Madam&#039;Blog
江戸料理 八百善
from お気楽マダムの奮闘記
お気に入りブログ
江戸・東京ときどきロンドン
ファン
ブログジャンル
歴史