「魚の棲む城(平岩弓枝)」を読む
  田沼意次の生涯を、意次の幼馴染の坂倉屋龍介とお北を配して描く。田沼意次と言えば、賄賂政治家と思われている。しかし、最近は、改革政治家として評価されてきている。この本もそうした視点で、田沼意次を描いている。
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 意次が若々しく描かれており、幼馴染との交流も明るく書かれており、好感がもてる内容である。
 題名は、意次の相良城に対する思いから付けられたと思う。『海の彼方から様々な船が入津し、海からやって来る魚達のよりどころになるような城を作りたい』と書かれた文章が出てくる。

 この中で、特に注目した点は、松平定信が白河藩の養子になった事情に触れた部分である。一般的には、田沼意次と一橋治斉(ハルサダ)の陰謀という書き方をする本が多いが、この小説では、異なる視点を提供している。その部分を要約すると次のようである。

 松平定信が白河に養子にいったいきさつは、
 ①定信の実父の田安宗武が、兄の家重でなく自分が9代将軍を継ぐべきであると強く主張したため、家重は宗武を許さないと思っていた。その思いが、10代将軍家治に伝わり、家治も田安家をよく思っていなかったこと。
 ②田安治察(ハルアキ)も病弱な兄を押しのけて家督を継ごとする弟定信を不快に思い、兄弟仲が悪いので、治察白河藩に婿入りすることに大賛成であったという田安家兄弟間の事情。これらによるものである。
 なるほどと理解しやすい事情である。
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# by wheatbaku | 2009-01-13 20:21 | 江戸に関する本 | Trackback
浅草名所(などころ)七福神めぐり
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新春恒例の七福神めぐりに行ってきました。今年は、浅草名所(などころ)七福神に行ってきました。七福神は名前の通り通常は七つですが、ここは9箇所あります。c0187004_13243562.jpg




 七草を過ぎた時期でしたが、まだ初詣のお客様も多く、特に浅草寺はすごく込んでいました。
 浅草神社は年中非公開とのことでしたが、それ以外の七福神はすべて開帳されていました。




c0187004_13194938.jpg ①鷲神社(おおとりじんじゃ) ☆寿老人 
 ご存知浅草のおとりさま。酉の市の時は、すごい人ごみとのことですが、今日は比較的すいていました。



c0187004_13201272.jpg ②吉原神社  ☆ 弁財天 
 吉原遊郭であった地区のそばにある。吉原にあった稲荷社五社を合祀し「吉原神社」として創建されたとのこと。




c0187004_13202935.jpg③不動院(橋場不動尊・はしばふどうそん)  ☆ 布袋尊  
 三十六不動尊の巡礼地でもあり2度目の参拝。大勢の七福神参りの人と一緒になった。




c0187004_13214169.jpg ④石浜神社  ☆ 寿老神  
 源頼朝が奥州藤原泰衡征討の謝恩のため社殿を造営寄進したとのこと。亀田鵬斎の隅田川詩碑もあった。 ここも大勢の巡拝者がいたが、いなくなった瞬間にパチリ



c0187004_13292782.jpg⑤今戸神社  ☆ 福禄寿  下町八社の一つでもある。沖田総司終焉の地でもあるとのこと





c0187004_13222630.jpg ⑥待乳山聖天(まつちやましょうてん)  ☆ 毘沙門天   
 写真でわかるように石段を上った上に本堂がある。まさに山である。本堂に昇って参拝できる。



c0187004_13234345.jpg ⑦浅草神社(あさくさじんじゃ)  ☆ 恵比寿神 
  俗に言う三社様。初詣の客が多かった。恵比寿様は年中非公開とのことで参拝できなかった。




c0187004_1323038.jpg ⑧浅草寺(せんそうじ)   ☆ 大黒天   
 初詣の人で混雑している浅草寺であった。ご朱印をもらう場所のそばに、大黒様が鎮座されており、そこで参拝。もちろん観音様にも参拝。



c0187004_1324836.jpg⑨矢先稲荷神社(やさきいなりじんじゃ)  ☆ 福禄寿   
 ご朱印をお願いしたら、「社殿の天井の馬の絵を是非ご覧下さい」と勧められて昇殿。天井はは100枚の馬の絵でで飾られており素晴らしかった。

 東京の七福神は、最も古いのが谷中七福神と言われています。その①谷中七福神を最初に、②隅田川七福神、③深川七福神、④下谷七福神、⑤日本橋七福神、⑥東海七福神と巡拝しましたが、七福神めぐりは、1月1日から7日までがご開帳、その後1月末までが中心であるので、少しづつ巡拝していこうと思っています。
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# by wheatbaku | 2009-01-11 11:22 | 七福神めぐり | Trackback
御府内八十八ヶ所めぐり(2) 谷中地区
 今回は谷中地区を巡拝した。谷中には7カ寺ありまとまって巡拝できた。年末のお忙しいところご丁寧なご対応をいただいた皆さんに感謝!!
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42番観音寺  赤穂浪士ゆかりのお寺。お寺の南側の築地塀はすばらしい


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64番加納院  
 朱塗りの門がすばらしい


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57番明王院  
 明るく静かなお寺 前面に見えるのが大師堂


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63番観智院  
 幼稚園併設されているが冬休みのため静か


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55番長久院  
 幕末の上野戦争の銃弾の跡が門に残る


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63番自性院  
 本堂前の桂の木はすごい。「愛染桂」の桂とのこと


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49番多宝院
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# by wheatbaku | 2008-12-31 10:52 | 御府内八十八ヶ所 | Trackback
御府内八十八ヶ所めぐり
 八十八ヶ所めぐりというと西国が有名であるが、江戸にも「御府内八十八ヶ所」めぐりがあり、30ヵ所巡拝した後、江戸検受験のため中断していたが、検定が終了したので再開した。 
 今日は浅草地区を巡った。浅草地区は、お寺集中しているので、9カ寺でも2時間で終了した。
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第78番 摩尼山 成就院 
  巡拝の地図をもらい、御朱印帳についてもアドバイスをいただく



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第60番 摩尼山 吉祥院     
 静かな境内、山岡鉄舟の塔がある。 


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第45番 広幡山 観蔵院        
 近代的なビルのお寺。ご住職は穏やかにご対応していただいた。


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第82番 青林山 龍福院   
 お忙しい中、奥様に親切にご対応していただく。



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第51番 玉龍山 延命院        
 ご住職はお孫さんの相手をしながらご朱印を書いてくださった



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第61番 望月山 正福院     
 本堂に昇らせていただいて読経



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第43番 神勝山 成就院        
  こちらはご朱印が差し替え



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第62番 鶴亭山 威光院     
  本堂の脇の桜の木がすごい。桜の季節は見ものでは!


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第72番 阿遮山 不動院        
 三十六不動尊の霊場でもあり2回目の参拝
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# by wheatbaku | 2008-12-28 20:00 | 御府内八十八ヶ所 | Trackback
羽二重団子は確かに絹の滑らかさ 江戸からの和菓子(1)
 江戸から続く東京の和菓子を巡るシリーズ第一弾は、
日暮里の羽二重団子 c0187004_16344641.jpg   
 日暮里駅の北口を出て上野方面に5分程歩いたところにお店がある文化2年創業とのことなので約190年たっていることになります。建物は、今の時代では当然といえば当然であるが鉄筋コンクリートのビルです。c0187004_9391637.jpg
 しかし、店内は硝子越しに和風の庭も眺められ、昔の茶屋の雰囲気のある店作りで落ち着きがあります。
 
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 羽二重団子は、お店でも食べられる。もちろんお土産も可。羽二重の名の由来は、餅がきめ細かく羽二重のようだということで、それがそのまま菓子名となったようです。 お店で食べたが、その由来にまごうことのないきめ細かな舌触りでした。
 団子は一般的には球形をしているが、羽二重団子は、平たい円形をしているのが面白かった。 また4個の団子が一串にささっており、「江戸時代、団子は5個で5文であったが、四文銭が出た後は、4個4文になった」ということを思い出しました。ちなみに現在は4個で1串220円です。
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# by wheatbaku | 2008-12-23 22:34 | 江戸からの和菓子 | Trackback
「彰義隊(吉村昭著)」を読む
この小説は、タイトルからすると「彰義隊」のことを書いてあるように思われるが、実は、最後の寛永寺管主輪王寺宮 公現法親王(こうげんほっしんのう)の生涯を書いた小説である。
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 彰義隊が、上野寛永寺に立てこもり、官軍と戦ったことは知っていた。しかし、その際、輪王寺宮公現法親王も一緒に寛永寺にいたことは、この小説を読んで初めて知った。
 彰義隊が敗れた後、府内に潜伏し、榎本武揚が指揮する軍艦により、東北に逃れ、会津を経由し、仙台藩に行き、奥羽越列藩同盟の盟主となったということも初めて知ったが、奥羽越列藩同盟の盟主が皇族であったことに驚いた。会津藩が降伏後、法親王も官軍に降伏し、京都で蟄居謹慎し、その後許され、北白川宮能久親王(きたしらかわのみや よしひさしんのう)となり、軍人として活躍した生涯を描いているが仙台までの前半生が中心となっている。
 
 公現法親王が奥羽越列藩同盟の盟主になるキッカケは、法親王が幕府の依頼を受けて東征大総督・有栖川宮熾仁親王を駿府に訪ね、新政府に前将軍徳川慶喜の助命と東征中止の嘆願をした時の有栖川親王の対応によると描いており、最後まで有栖川親王との確執があったことも描いていることが印象に残った。

奥羽越列藩同盟には、法親王を天皇に擁立しようとしたとの説もあり、機会があったらこのことにふれた本も読んでみたいと思っている
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# by wheatbaku | 2008-12-22 20:50 | 江戸に関する本 | Trackback
江戸検定1級合格
 江戸文化歴史検定1級の合格通知が届きました。
 11月3日の受験日に、自分なりに採点し、80点以上になっていたので大丈夫だとは思っていましたが、合格通知が届くまでは心配でした。無事合格できてよかったと思っています。
 昨年は、2点足らないで悔しい思いしましたので、今回はかなり準備をしました。それでも、全くわからない問題もかなりあり、江戸検定はレベルが高いとなぁと改めて思いました。
 これを契機に、もっと江戸に関する本を読んだり、江戸の面影を探して東京を散歩したりして、江戸に関する知識を深めていきたいと思っています。
              認定証も届きました。
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# by wheatbaku | 2008-12-19 17:20 | 江戸検定 | Trackback
  

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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