日本橋の「山本海苔店」は東京メトロ銀座線「三越前」から2分の至近距離にあります。
山本海苔店は、嘉永2年に、初代山本徳次郎が創業した海苔の老舗です。初代山本徳治郎は武家の出ですが、商人に転向した人です。2代目の時代には、海苔製品を8種類に分類するなどの工夫を重ねて「海苔は山本」の名声が確立されました。
「男に生まれて(荒俣弘)」の中に、味付海苔を山本海苔店が創り出したという場面があったので、それを尋ねてみたくて、お邪魔しました。その味付け海苔がこれです。
お店の方は、「味附海苔」はこの山本海苔店が生み出したものだとはっきり答えてくれました。
味附海苔は、明治二年、明治天皇が京都へ行幸の際、東都のお土産として仰せつかり二代目徳治郎が苦心創案したもので、同店が元祖だそうです。お土産に味付海苔を買いました。 早速いただきましたが素晴らしいものでした。

マルウメの紋の由来も質問しました。海苔というものは、梅の咲く寒中に取れるものが一番良いそうです。そのため、梅の文字をいれた紋にしたという説明でした。また、海苔が梅と同じく香りを尊んでいるということもあるそうです。
山本海苔店の代表的ブランド商品は「梅の花」ですが。このブランド名の由来も同じ事情ですという説明がありました。本店の中は、なかなか広いスペースがあります。そして、山本海苔店の歴史を理解させてくれるディスプレィとなっています。
入って正面奥の壁には、旧社屋に掲げられていた金文字の看板が掲げられています。
その看板を掲げている壁の壁面を近くで撮ると右の写真のようになっています。これは、海苔の胞子を図案化したものだそうです。 なるほどと感心しました。
そのほか「海苔船」の模型や良く乾燥させた藁で海苔を挟んで海苔を保管していた「囲い甕」も展示してあります。
さらに天井も、舟底や帆の形をとりいれたものとなっています。よく考えたデザインですね。
お店の人の応対説明は非常に丁寧で、こちらが恐縮するほどでした。いやぁすばらしい応対に感動しましたし、お店の歴史を自信を持って語られているのが印象的でした。
お忙しいところお邪魔したにもかかわらずいろいろありがとうございました。

