一つ目は、「衣更(ころもがえ)」 です。旧暦の4月1日から5月4日までが袷(あわせ=裏地のある着物)で、5月5日からは8月30日までが単衣(ひとえ=裏地なしの着物)となります。これから梅雨に入るので、時には寒い日もあるでしょうが、旧暦5月5日に衣替をして単衣になっても、これからは大丈夫でしょう。
二つ目は、「菖蒲」に関する話題です。端午の節句には、軒菖蒲、菖蒲湯、菖蒲打ちなど、菖蒲に関する行事が数多くあります。
菖蒲は邪気を祓い尚武(しょうぶ)に通じることから、大事にされたと言われています。
東都歳時記にも、「家々軒端に菖蒲蓬(しょうぶ・よもぎ)をふく。菖蒲酒を飲み、又粽柏餅を製す。小児菖蒲打ちの戯れをなす」と書かれています。
菖蒲という植物は、昨日紹介した「花しょうぶ」やアヤメと名前や葉が似ているため、花しょうぶやアヤメと混同されることもありますが、両者は全く別の植物です。 写真が菖蒲の花ですが、花しょうぶとはまったく違うものであることが良くわかると思います。
「軒菖蒲(のきしょうぶ)」は、菖蒲と蓬(よもぎ)を束ね軒先に挿し、魔除け、火除けのおまじないをすることです。5月4日の夜挿して、5日の朝とるのが通例と言われています。
「菖蒲酒」は、菖蒲の根を薄く刻み、酒の中に入れて、菖蒲の香りを移したもので、厄除けのお酒です。
「菖蒲打ち」 とは、菖蒲を束ねたものを地面に打ち付けて音の大きさを競う遊びです。
「菖蒲湯」は、風呂に菖蒲と蓬(よもぎ)を束ねて入れて温まるものです。元々は邪気を払うためでしたが、端午の節句は、旧暦では梅雨の時期に近くなるため、菖蒲の薬効が病気から体を守る意味もあると言われています。
今日の菖蒲の写真は、「季節の花 300」 http://www.hana300.comから利用させていただきました。

