「東禅寺」をお参りするには、通常はバスを利用します。東武浅草駅から都バスに乗り、東浅草バス停留所から2分です。
しかし、東京メトロ「三ノ輪」駅から歩くと約15分ほどかかりますが、ほどよい散歩になります。地蔵菩薩像は、本堂の前に鎮座しています。門に立つと、見上げる形になります。
東禅寺の地蔵菩薩像は、奥州街道の入り口として、2番目に建立されました。
建立は宝永7年(1710年)8月です。
来年は2010年ですので、地蔵菩薩像が建立されてちょうど300年になります。
建立は2番目ですが、品川寺から時計回りに巡拝すると4番目になります。そのため、巡拝する人も、2番目に朱印をお願いする人と4番目に朱印をお願いする人がいるそうです。
そこで、現在、「東禅寺」では、順番は書かずに、「奥州街道」とのみ書いていますと話してくれました。
像の高さは、2.71メートルあり、鋳物師・太田駿河守正義によって鋳造されました。平成11年に修復工事を行っています。
「東禅寺」の縁起について尋ねましたところ、「東禅寺」は曹洞宗のお寺で、現在は、吉祥寺や河童橋通りに近い松ヶ谷の祝言寺の末寺とのことですが、先代のご住職が縁起をまとめようとし資料もそろえましたが、現在は、資料がなくて、詳しいことはわからないとのことでした。

非常に残念そうに話されながら、「江戸東京都の禅宗(曹洞宗)古刹巡礼」という本を提供してくれました。
この本にも、「東禅寺」の縁起は書かれていませんでしたが、六地蔵のシリーズの最初に書いた「当国六地蔵造立之意趣」が挟まれていました。
これを作成されたのは、先代ご住職のようで、先代ご住職の名前が書かれていて、「謹呈」とされていました。貴重なものをいただきありがとうございました。
東禅寺の地蔵菩薩像は奥州街道を向いて鎮座しています。現在は、昔の奥州街道との間には、民家が立ち並んでいますので、街道自体は見えなくなっていますが、嘉永6年の江戸切絵図を見ると、、「東禅寺」は奥州街道に面しています。奥州街道は、現在は吉野通りとなっています。地元の人は、東武浅草駅からのバスが通っているため、バス通りと呼んでいるようです。

「東禅寺」の入り口左、お地蔵様の脇に、老夫婦の銅像があります。どなたの銅像かと思う人が多いようですが、銀座の「木村屋總本店」の創業者であんぱんの発明者の木村安兵衛とブン夫婦の銅像です。安兵衛夫婦のお墓も「東禅寺」にあり、毎年祖先祭が行われているとのことです。
奥様は明るくやさしい方で、親切にいろいろ教えていただきました。また、折角だからということで本までいただきました。本当にありがとうございました。

