JR「田町」駅から歩いて6~7分のところで、三田2丁目交差点の角にお店があります。大坂家は元は大坂屋といって、江戸時代は、伊勢大掾を名乗る有名店でした。
江戸時代の名店案内である「江戸買物独案内」にも載るほどでした。
元々、日本橋小網町に店舗を構えていましたが、2度の火災により、現在の地に移転してきたとのことです。
大坂家の名前を高めたのは、「少女俳人秋色(しゅうしき)が出た家」ということもあったと思われます。「秋色(しゅしき)」 は、大坂家の娘で、本名お秋といい、宝井其角の弟子だったと伝えられています。「秋色」は俳号です。
元禄のころ、上野の井戸端の桜を詠んだ次の句が、輪王寺宮に高く評価され、一躍江戸中の大評判になりました。
井戸端の 桜あぶなし 酒の酔
それ以来、その桜は「秋色桜」と呼ばれていて、現在も、9代目の桜が上野公園の清水観音堂の脇にあり、春には花を咲かせます。
お店の中には、その「秋色」の浮世絵が飾ってありました。
その「秋色」から名前をもらった「秋色最中」は大坂家の名物です。
栗餡、黒餡、小倉餡の三種類の餡がありますが、それぞれがすごくおいしい最中でした。
この写真は、お店の人がわざわざ用意してくれたすだれを敷いて撮りました。ありがとうございました。
6月16日は和菓子の日
今日6月16日は和菓子の日です。古来、6月16日は、嘉祥喰(かじょうぐい)という16個の餅や菓子を神に供えて、その後に食べる行事があり、江戸時代には、将軍から諸大名にお祝いの餅を賜る儀式が行われました。そうしたことから、全国和菓子協会が6月16日を和菓子の日としました。

店頭に和菓子の日のパネルが並べられ、嘉祥饅頭が売られていました。
そして、嘉祥菓子をいただきました。
明るいお店、親切な応対、ご先祖の「秋色」に対する敬愛、そして和菓子の味 どれをとってもすばらしいと感じさせてくれる「大坂家」でした

