その中で、非常に身近な「マスカット」「デラウェア」「巨峰」「ピオーネ」を紹介します。
ぶどうは、ヨーロッパ原産のヨーロッパぶどうとアメリカ原産のアメリカぶどう、そしてその両者の交配によってできた欧米雑種とに大別されます。
ヨーロッパぶどうがぶどうの主流を占めていて、品質が特に優れています。
アメリカぶどうは品質は劣りますが、病気に強い性質を持っています。
ヨーロッパぶどうは原産地が乾燥地帯であるため、雨に弱い性質があります。
日本は雨が多いので、ヨーロッパぶどうの栽培は困難なので、品質優良なヨーロッパぶどうと病気に強いアメリカぶどうとの交配で生まれた欧米雑種が主に栽培されています。
ヨーロッパぶどう で有名なものには、「マスカットオブアレキサンドリア」や「甲州」があります。
マスカット・オブ・アレキサンドリア (「マスカット」と一般的に呼ばれています) アフリカ原産で、紀元前から栽培されている世界的に有名な品種です。エジプトのアレキサンドリア港から輸出されたのでこの名があると言われています。
きれいな黄緑色をした大粒のぶどうで、コクのある上品な甘さとマスカット特有の強い芳香を兼ね備えており、ぶどうの王様とも言われます。
欧米雑種 は、ヨーロッパぶどうとアメリカぶどうの良いところを兼ね備えていて、病気に強く、雨や寒さにも強いため、日本では、これが主流を占めています。
欧米雑種で代表的なものには「デラウエア」「巨峰」や「ピオーネ」があります。
デラウェア 「種なしぶどう」として最も親しまれている品種です。アメリカ原産の自然交雑種で、1855年頃オハイオ州デラウェアで命名発表され、日本には明治15年ころに導入されました。上品な芳香があり、甘みは強くまた酸味も程良くあって、濃厚な味わいのぶどうです。実離れがよく食べやすいのも魅力です。
昭和34年ごろに種なし化に成功しました。
巨峰1935年ころ、静岡県で作りだされた品種です。「石原早生」と「センテニアル」という品種を交配し育成した品種で、欧米雑種になります。
現在、最も多く栽培されていて、国産ぶどうの主要品種の一つとなっています。
大房で大粒、紫黒色で果紛が多いのが特徴。果肉は締まり、やや多汁で甘みは濃厚、適度な酸味と上品な香りがあり、食味は極めて優れています。
品質が非常に優れていて、世界に誇れる品種と言われています。
ピオーネ 最近は、ピオーネが非常に人気があり、ポスト巨峰はビオーネが本命といわれています。
ピオーネは静岡県で作り出された欧米雑種で、1973年に品種登録されました。巨峰にカノンホール・マスカットを交配したもので、巨峰の仲間の中でも、最高の品質とボリュームを持っています。
果粒は巨峰よりさらに大きくて、果肉は緊まり、ボリューム感あふれるぶどうです。 味は濃厚で甘さも強い。
巨峰と同じジベレリン処理法で種なし化により、人気が高くなり、ここ10年平均の売上げ順では巨峰、デラウェアに次いで第3位 となっています。 ピオーネは次の時代をリードする品種になると目されています。

