白山神社は、都営地下鉄三田線「白山」駅から徒歩3分、また、白山通りから少し入った所にあります。
このように、白山神社の周辺には、白山の地名がかなりあります。白山神社自体の住所も、文京区白山5-31-26です。
実は、この周辺の白山の地名のもとに、白山神社がなっているからなのです。
白山神社が白山の地名のもとになるとともに、小石川も、加賀国石川郡に倣ったという説もあり、「小石川の地名は始め加賀国石川郡より奉勧請当社鎮座の旧地に倣えるが故なり」と白山神社の説明書に書かれています。
白山神社の創建は古く、平安時代中期の天暦2年(948)に加賀一宮白山神社を現在の本郷一丁目の地に勧請したと伝えられています。
その後、元和2年(1616)に2代将軍秀忠の命で、巣鴨原(現在の小石川植物園内)に移りました。しかし、慶安4年(1651)徳川家綱の用地となったので (と神社の由緒書に書かれていますが、徳川綱吉の間違いではないかと思います) 、明暦元年(1655)現在地に移りました。
本殿のまえに、旗桜と呼ばれている桜があります。この桜は、八幡太郎義家が、御旗を立てて祈願したと伝えられています。古木は枯れてしまい、若木を育てたものだそうです。旗桜はサトザクラの栽培品種で、5枚の花弁のほかに旗弁(きべん)という花弁があるので「旗桜」と呼ばれるそうです。
今年の1回目にお参りしたのは、桜の季節の前でしたので、写真を撮りませんでした。旗桜の花はまだ見ていないので、一度は観てみたいと思っています。
現在の白山神社は、あじさいの神社として有名です。 6月には3千株のあじさいが群れ咲き、「文京あじさいまつり」が開かれて大勢の人でにぎわいます。
白山神社の本殿の裏側に富士塚があり、その頂上には、浅間神社がお祀りされています。
この富士塚は、通常は入ることができませんが、あじさい祭りの間だけ開放されます。
富士塚には、あじさいが一杯植えられています。そのため、浅間神社はあじさいに囲まれていました。