人気ブログランキング | 話題のタグを見る
品川神社 (十社巡り 9)
 十社巡りの9回目  「品川神社」 です。

 品川神社 (十社巡り 9)_c0187004_21271311.jpg 品川神社は、鎌倉時代の初め、文治3年(1187年)に、源頼朝が海上交通安全と、祈願成就の守護神として、安房国の洲崎明神を勧請して、品川大明神と称しました。
 天正19年(1591)には、徳川家康から南品川の荏原神社とあわせて5石の社料の朱印を受けています。
 北品川の鎮守で北の天王様として人々に親しまれ、江戸時代には北品川稲荷社、品川大明神、天王社と呼ばれていました。
 現在は社名を品川神社と改めています。
 また、現在の社殿は昭和39年に、新築されたものです。

 品川神社 (十社巡り 9)_c0187004_21273725.jpg 品川は、目黒川を挟んで北品川と南品川に分かれますが、北の天王社が品川神社、南の天王社が荏原神社になります。
 現在、荏原神社は目黒川の北にありますが、河川改修される前は、目黒川が神社の北側を流れていたそうです。
 江戸名所図会には、牛頭天王社として説明されています。州崎明神が品川神社、貴船が荏原神社のことです。
 『江戸名勝志に、牛頭天王社は、永享年中、太田道真(道灌の父)、品川の城に勧請するところなり。洲崎明神あるいは品川明神ともいふ』とあり、祭礼は例歳6月7日に修行す。南品川の産土神は貴船なり。祭礼の日には、両社の神輿、南北駅中 橋の上に行き逢ひ、また、左右へ立ちわかれまいらすゆえに、この橋を行合の橋と号(なづ)く。』

【堀田正盛が寄進した鳥居・水盤】  
 品川神社には、3代将軍徳川家光の側近堀田正盛が、慶安元年(1648)に寄進した鳥居・水盤があります。
品川神社 (十社巡り 9)_c0187004_212843.jpg 堀田正盛は、下総国佐倉藩の初代藩主で老中です。
 母は稲葉正成が先妻との間に儲けた女子です。稲葉正成の2度目の妻が春日局であるため、正盛は春日局の義理の孫にあたります。
 正盛は、春日局が乳母を務めた徳川家光が将軍となると、その近習に取り立てられ、寛永10年(1633年)に松平信綱らと共に六人衆(後の若年寄)に取り立てられ、その後も家光に深く寵愛され、老中にまで出世します。そして、慶安4年(1651年)、家光がなくなった際に殉死します。
 正盛の出世には、継祖母が春日局であったことが大きな理由ですが、それ以上に家光と正盛は男色関係にあったからだという説が有力で、そのために、殉死したと言われています

品川神社 (十社巡り 9)_c0187004_212843100.jpg【富士塚】 
 正面入り口の急な階段の左手の小山が富士塚で、品川富士とも呼ばれています。
 富士塚は富士山を信仰する富士講という団体の人々が、富士山を遥拝する場所として造った人造の山で、江戸時代には各地につくられました。
 ここの富士塚は、明治2年に作られたものだそうです。
 頂上からの見晴らしはかなりのものです。





品川神社 (十社巡り 9)_c0187004_2130313.jpg【品川ネギとカブ】  
 JA東京中央会の建てた「品川ネギとカブ」の説明板があり、次のように書かれていました。

 『江戸にネギが入ったのは天正年間(1573~92)に大阪方面からの入植者によって、砂村(現在の江東区)で栽培されたのが始まりですが、品川も同じで、入植者が持ち込んだネギの栽培は品川宿の周辺から広がり「品川ネギ」として産地化しました。
 また、文化元年(1804)に著された『成形図説』には越冬用漬物として栽培された長カブ「品川カブ」が記され、天保14年(1843)の「東海道宿村大概帳」によると、品川ネギ、大井ニンジン、戸越のタケノコが名産として記されています。 』

 江戸時代には、品川は、江戸への野菜の供給地帯だったことがわかります。
by wheatbaku | 2009-09-11 06:21 | 十社巡り

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
以前の記事
2025年 07月
2025年 06月
2025年 05月
2025年 04月
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
ブログジャンル
歴史
日々の出来事