そして、市谷の現在地に遷座しました。
現在の場所の地主神だったのが、 「茶ノ木稲荷神社」 です。
【茶ノ木稲荷神社】 茶ノ木稲荷神社は、市谷亀岡八幡宮の境内、石段中断の左に鎮座しています。
大変急な石段だということが写真でわかると思います。
この石段を登るのに夢中だと気づかずに通りすぎてしまいそうです。
茶ノ木稲荷神社は、弘法大師が初めてお祀りしたと伝えられているそうです。
そして、この山の地主神となったため、昔からこの地を稲荷山と呼んだそうです。
【眼病平癒の神様】 茶ノ木稲荷神社の稲荷大神は、食物衣服のことを司る神様だそうですが、その他、家内屋敷の安全を始め、商売繁昌、技芸上達、交通安全等の幅広いご利益を持っているそうです。
その中で病気平癒、特に眼病平癒で有名です。
その由来について、境内に、ご神職の奥さまがいらしゃったので、お尋ねしたところ、社務所に由緒書があるので、それをご覧くださいということでした。

社務所でいただいた由緒書には次のように書かれていました。、
「昔から伝わるところにでは、昔この山に稲荷大神のお使いの白狐が居ましたが、ある時あやまって茶の木で目をつき、それ以来崇敬者は茶を忌み、正月の三ヶ日は茶を呑まない習俗がありました。
特に眼病の人は一七日、或は三七日二十一日の間茶をたって願えば霊験があらたかであったと言われており、その他様々な願いが成就したということです。 」
【江戸名所図会の茶ノ木稲荷】 境内の楓がすっかり紅葉していましたので撮ってみました。
最期に、江戸名所図会に書かれている茶ノ木稲荷神社は、市谷八幡宮の項に稲荷の祠(やしろ)として書かれています。
『八幡宮の地主の神様。石階の中段の左にある。世の人たち茶木稲荷という。この神社の氏子は、毎歳、正月元旦から三日までの間お茶を飲まない。眼疾を患(うれ)うる人は、一七日または三七日と日数を定めて茶を断って祈願すると冷厳がいちじるしく、諸願が成就しないことはない。』

