紙上で、大江戸散歩の雰囲気を味わってください。
ご案内したコースは、
長命寺 → 長命寺さくらもち → 墨堤植桜之碑 → 隅田公園少年野球j場 →
言問団子 → 墨堤常夜灯 → 竹屋の渡し跡 → 三囲神社 →
水戸徳川家下屋敷跡 → 牛島神社 でした。
【長命寺】 最初に案内したのは長命寺です。
長命寺は「長命水」で有名ですし、隅田川七福神の弁財天をお祀りしていますので、特にお正月などは大勢のお客様が参拝されます。
長命寺がいつ造られたかについてはハッキリしませんが、平安時代に創建されたとも、江戸時代はじめの慶長年間に創建されたともいいます。
もとは常泉寺といっていましたが、3代将軍徳川家光により現在の名前に改められたといわれています。
それは、家光が鷹狩りの折りに腹痛を起こし、ここで休憩した時に、この境内の井戸水で薬を飲むと、たちどころに腹痛がおさりました。家光は大変喜んで、その井戸水を長命水と名付けて、お寺の名前も長命寺と名づけたといいます。
【長命水】 これが長命水です。
これは長命水が関東大震災前後から枯れてしまったので、井戸があった場所に平成18年に復元されたものです。枯れた井戸水の復元は水質の問題等があり許可されなかったため、水道水を引き込んで復元してあるそうです。従って、この水は飲むことができます。
長命水の脇にあるのが、長命水の由来を書いた石碑で、「長命水石文」といいます。長名水の由来が書かれています。
天保3年(1832)に建てられていますが、碑文を書いているのは、江戸末期の国学者で能筆家と言われた屋代弘賢が書いたものです。
黒ずんでいるのは関東大震災の火災によるものだそうです。
関東大震災では、本堂も焼失し、現在の本堂は昭和39年に再建されたものです。
【雪見の句碑】
長命寺には、多くの石碑があります。
もっとも有名なものがこの芭蕉の句碑で、「雪見の句碑」と呼ばれています。
「いざさらば 雪見にころぶところまで」 と刻まれています。芭蕉の句碑は、全国で1500以上あるといわれますが、その中でこの雪見の句碑は,最も優れたものの一つといわれています。
この長命寺には、江戸時代中期の宝暦年間に、芭蕉像を祀った芭蕉堂がありました。そして、長命寺周辺は雪見の名所でした。
その縁で、雪見の句碑が建てられたそうです。
この句碑は安政5年(1858)に建てられています。
現在、芭蕉堂はありませんが、芭蕉像は残っていて本堂に安置されています。
ところで、ここは雪見の名所と書きましたが、江戸時代は、今よりかなり寒かったようです。
隅田川が3回凍ったという記録があるそうです。川が凍るのですから相当寒かったものと思います。

