上野公園のソメイヨシノはすっかり散ってしまい、上野公園も花見の雑踏から静かな公園に帰っています。
ソメイヨシノが終わるとサクラはお仕舞いのように思いますが、よく見るとまだ多くのサクラが咲いています。
そんなソミヨシノの後に咲くサクラを訪ねてみました。ちょうど満開のものがかなりありました。 これらのサクラは今週末まで見頃ではないでしょうか。そこで急いでそれらのサクラのご紹介をします。
イチヨウ(一葉) 小松宮銅像の脇にイチヨウというサクラが咲いています。
イチヨウは、まさに満開でした。
大きな木ですが、枝は目の高さにもあって、花の咲いている様子がよくわかります。
写真はイチヨウの花ごしにみる小松宮像です。
イチヨウは、もと東京の荒川堤で栽培されていた品種です。花色は淡紅色であるが、満 開になると白っぽくなります。もう白っぽくなっていました。
花弁数は20~28枚、花径は3~5cmで、花弁の先端は二裂するか小さく多裂しています。
花芯から一本の葉化した雌しべが出るので「一葉」と名づけられました。
よく見ると雌しべ1本だけが緑色をしていました。
カンザン(関山) カンザンは、上野公園のあちこちで咲いています。カンザンも満開でした。
濃紅色の花ですので、遠くからみてもよく目立ちます。
これは旧東京音楽学校奏楽堂前のカンザンです。
濃紅色が木造の建物によく映えていました。
奏楽堂前のカンザンはそんなに高くないので、目の近くでをがよく見ることができます。
カンザンも、もと東京の荒川堤で栽培されていた品種です。花は濃紅色で直径5~6cmの大輪です。
花は多く、花弁のうち大花弁は30~40枚、小花弁は12~15枚もあるそうです。
枝が内側に向かって弓なりに曲がる特性があるため、盃状の独特の樹形になります。
桜湯は、このカンザンの花を使い作ります。
フゲンゾウ(普賢象) 精養軒の駐車場の脇に咲いているフゲンゾウです。
フゲンゾウの花の時期は、ソメイヨシノよりかなり遅れるため、まだ5分咲き程度です。
でも広い駐車場のなかで、華やかに咲き始めているため、写真を撮る人がかなりいました。
フゲンゾウは室町時代から栽培されている古い品種です。最も外側の花弁はやや濃い淡紅色であるが、内側の花弁はほとんど 白色です。
ふつう2本のめしべが葉化して長く突き出します。
この2本の葉化しためしべ を普賢菩薩が乗る白象の象牙に見立ててつけられました。
写真でも2本が緑色しているのがわかると思いますがいかがですか?
ウコン(鬱金) ウコンは、淡黄色をした花を咲かせる珍しいサクラです。先日紹介した「ギョウイコウ(御衣黄)」より緑色が淡くなった色合いをしています。
ウコンは、上野公園では少なく3本しかありません。
五条天神社の参道に1本、不忍池縁に2本だけです。
不忍池のものは2本ともまだ若木でしたが、五条天神社のウコンはかなり大きくなっています。
五条天神社の参堂入り口から見ると、他の樹木の葉の緑色に紛れてしまいますが、手水舎の脇からみると淡黄色の花がよく見えます。
ウコンも、東京の荒川堤で栽培されていた品種です。ショウガ科の「うこん」の根に似た色の花を咲かせるので、こう名づけられました。
花は、名前の通り淡黄緑色です。ただ最外部のものは外面が淡紅色を帯びています。
花径は3.5~4cm、花弁数は10~15枚です。

