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上野公園のサクラ
 吉田松陰の記事の途中ですが、ちょっと桜の花の話題をさせてください。
 上野公園のソメイヨシノはすっかり散ってしまい、上野公園も花見の雑踏から静かな公園に帰っています。
 ソメイヨシノが終わるとサクラはお仕舞いのように思いますが、よく見るとまだ多くのサクラが咲いています。
 そんなソミヨシノの後に咲くサクラを訪ねてみました。ちょうど満開のものがかなりありました。 これらのサクラは今週末まで見頃ではないでしょうか。そこで急いでそれらのサクラのご紹介をします。

上野公園のサクラ_c0187004_22205786.jpgイチヨウ(一葉) 
 小松宮銅像の脇にイチヨウというサクラが咲いています。
 イチヨウは、まさに満開でした。
 大きな木ですが、枝は目の高さにもあって、花の咲いている様子がよくわかります。
 写真はイチヨウの花ごしにみる小松宮像です。

上野公園のサクラ_c0187004_22215947.jpg イチヨウは、もと東京の荒川堤で栽培されていた品種です。
 花色は淡紅色であるが、満 開になると白っぽくなります。もう白っぽくなっていました。
 花弁数は20~28枚、花径は3~5cmで、花弁の先端は二裂するか小さく多裂しています。
 花芯から一本の葉化した雌しべが出るので「一葉」と名づけられました。
 よく見ると雌しべ1本だけが緑色をしていました。


上野公園のサクラ_c0187004_22222861.jpgカンザン(関山)   
 カンザンは、上野公園のあちこちで咲いています。カンザンも満開でした。
 濃紅色の花ですので、遠くからみてもよく目立ちます。
 これは旧東京音楽学校奏楽堂前のカンザンです。
 濃紅色が木造の建物によく映えていました。
 奏楽堂前のカンザンはそんなに高くないので、目の近くでをがよく見ることができます。 

上野公園のサクラ_c0187004_22243123.jpg カンザンも、もと東京の荒川堤で栽培されていた品種です。
 花は濃紅色で直径5~6cmの大輪です。
 花は多く、花弁のうち大花弁は30~40枚、小花弁は12~15枚もあるそうです。
 枝が内側に向かって弓なりに曲がる特性があるため、盃状の独特の樹形になります。
 桜湯は、このカンザンの花を使い作ります。


上野公園のサクラ_c0187004_22245547.jpgフゲンゾウ(普賢象) 
  精養軒の駐車場の脇に咲いているフゲンゾウです。
  フゲンゾウの花の時期は、ソメイヨシノよりかなり遅れるため、まだ5分咲き程度です。
  でも広い駐車場のなかで、華やかに咲き始めているため、写真を撮る人がかなりいました。

上野公園のサクラ_c0187004_2225163.jpg フゲンゾウは室町時代から栽培されている古い品種です。
 最も外側の花弁はやや濃い淡紅色であるが、内側の花弁はほとんど 白色です。
 ふつう2本のめしべが葉化して長く突き出します。
 この2本の葉化しためしべ を普賢菩薩が乗る白象の象牙に見立ててつけられました。
 写真でも2本が緑色しているのがわかると思いますがいかがですか?


上野公園のサクラ_c0187004_22433635.jpgウコン(鬱金) 
 ウコンは、淡黄色をした花を咲かせる珍しいサクラです。先日紹介した「ギョウイコウ(御衣黄)」より緑色が淡くなった色合いをしています。
 ウコンは、上野公園では少なく3本しかありません。
 五条天神社の参道に1本、不忍池縁に2本だけです。
 不忍池のものは2本ともまだ若木でしたが、五条天神社のウコンはかなり大きくなっています。
 五条天神社の参堂入り口から見ると、他の樹木の葉の緑色に紛れてしまいますが、手水舎の脇からみると淡黄色の花がよく見えます。

上野公園のサクラ_c0187004_2241528.jpg ウコンも、東京の荒川堤で栽培されていた品種です。
 ショウガ科の「うこん」の根に似た色の花を咲かせるので、こう名づけられました。
 花は、名前の通り淡黄緑色です。ただ最外部のものは外面が淡紅色を帯びています。
 花径は3.5~4cm、花弁数は10~15枚です。


by wheatbaku | 2010-04-20 05:37 | 江戸の花と木

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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