今日は、それらの説をまとめて紹介します。
【薩摩藩黒幕説】
まず薩摩藩が暗殺の黒幕であるという説があります。
龍馬の味方のはずの薩摩藩ですが、断固、武力による討幕を主張していた薩摩藩にとって、大政奉還を実現させ、さらに新政権に慶喜を擁立しようという龍馬は、急速に目障りになってきました。そこで、龍馬暗殺を企てたというものです。
京都見廻組の実行と自供した今井信郎がわずか1年半で赦免されたのは、西郷隆盛(左写真、「国立国会図書館蔵」)の働きかけがあったからだとも言います。
黒幕は薩摩藩ですが、実行犯としては、中村半次郎や伊東甲子太郎率いる高台寺党や京都見廻組などさまざまな説があります。
【後藤象二郎黒幕説】 土佐の後藤象二郎が黒幕であるという説もあります。
龍馬の「船中八策」を山内容堂に提案し、大きな功績を挙げた後藤象二郎(右写真、「国立国会図書館蔵」)が、龍馬がいなければ手柄を独り占めできると考え暗殺を企てたとする説。
また、いろは丸事件で勝ち取った7万両を独占するために龍馬を暗殺したいう説もあります。
【中岡慎太郎無理心中説】
さらに中岡慎太郎が無理心中したのだという説まであります。
中岡慎太郎は、龍馬とともに薩長同盟の実現のために奔走しました。
しかし、次第に意見が食い違うようになってきました。
龍馬は、平和的に政権を移行させようとしますが、中岡はあくまでも武力倒幕をめざしていました。
龍馬の考えどおりに事が進むと、中岡がめざす政権が実現しないと考えた中岡が龍馬を殺し、自らも責任をとって自害したという説です。
このように、龍馬暗殺についてはさまざまな説が出されています。龍馬が梅毒にかかっていて自殺したというような現実的にはありえないとおもわれるようなものまであります。
現在、実行犯は京都見廻組であるという説が最有力ですが、その黒幕は誰かということとなると、有力説はなく、真相は闇の中といった状況にあります。
大河ドラマ「龍馬伝」では、今井信郎役は市川亀治郎さんが演じるとのことですので注目しています。
これで7回にわたって書いてきた「龍馬暗殺」については一区切りといたします。

