雷門、宝蔵門、本堂、そしてお不動様です。
これは、大きな提灯ですので大変目立ちます。
そこで、江戸っ子は次のような川柳を残しています。
提灯に釣鐘負ける浅草寺
浅草寺を参拝する人々は、大きな提灯には気がつきますが、その提灯の底に、「龍」の彫刻があることに気がつく人は少ないのではないのでしょうか
今日は、 提灯の底に彫られている龍の彫刻 のご紹介をします。
この龍の彫刻は、すべて木彫師の渡辺崇雲氏が彫ったものです。
渡辺崇雲氏は、大正13年墨田区に生まれ、現在も墨田区で工房を開いています。
平成14年に黄綬褒章を授与されています。
大提灯とその提灯の底部の龍を撮った写真を下に載せます。
龍は、すべて大提灯の正面側から撮ったものです。
比較してみると、それぞれの龍の彫刻が微妙に違っているのがわかると思います。
【雷門】
平成15年に張り替え
高さ3.9メートル
直径3.3メートル
昭和35年の再建時には松下幸之助氏の寄進でしたが、現在は松下電器の寄進かもしれません。
【宝蔵門】
平成15年に張り替え
高さ3.75メートル
直径3.75メートル
日本橋小舟町奉賛会の奉納
【本堂】
平成16年に張り替え
高さ4.6メートル
直径3.5メートル
新橋組合の奉納
【不動尊】
宝蔵門の西南にありますが、正しくは大行院と言います。
浅草寺の境内の一部のような位置にありますので、浅草寺の子院のように思いましたが、浅草寺とは別のお寺のようです。
宗派も浅草寺は聖観音宗ですが、大行院は天台宗です。