浅草について書き始めて、結果として、長期のシリーズとなってしまいました。
浅草というのは奥が深いと感じざるをえません。
今日は、鰻で有名な江戸時代創業の老舗 「前川」 をご案内します。
前川は、都営地下鉄「浅草」駅」A2番出口から徒歩1分のところにあります。雷門から歩いても5分です。
【創業は文化文政期】
前川は、お店の資料では文化・文政年間(1804~1829)創業とのことですので、約200年前に創業されたうなぎの老舗です。
もとは川魚問屋でしたが、初代勇右衛門が鰻料理に転じました。
お店の前面が隅田川にのぞむところから屋号を「前川」としたようです。
現在の場所に移ったのは、関東大震災の後の都市計画によるものだったそうです。
【スカイツリーの見える店内】
お店は1階が玄関となっています。店内は2階がお座敷となっていて、ここで食事をすることになります。1階で靴を脱いで上がります。
2階のお店は、目の前がまさに隅田川です。
大きな窓ガラスで、日差しが降り注いでいました。
窓越しには、現在建設中のスカイツリーが大きく見えます。
スカイツリーを眺めながらうなぎを食べるというすばらしいことができます。
スカイツリーのビューポイントの一つに数えてよいと思います。
手前に見える橋は駒形橋です。
【ふっくらしたうな重】
さて、うなぎですが、平日は、お得な2450円のうな重がありますので、こちらを頼んで見ました。
うな重が丸いお重だったのには、ちょっとびっくりしました。
しかし、うなぎはふっくら焼けていてやわらかく非常においしかったですね。
やっぱり伝統の味でしょう。たれは比較的淡白な味でした。
次回には、うな重「坂東太郎」を味わってみたいと思いました。ただしお値段が3570円ですが。
ところで、『うなぎ坂東太郎』は養殖の鰻です。
天然の鰻ではありません。しかし天然の鰻に限りなく近づけることができたそうです。
さらに、前川では天然うなぎも食べられます。
ただし、天然が味わえるのは5月上旬から11月下旬です。
養殖にはない香りが天然の魅力だそうです。