この2つの門は、徳川家の霊廟の門でありながら、あまり目立たない門ですが、大変貴重な門です。
都営地下鉄「御成門」駅A1番出口を出ると二つの門が共に1分程度のところにあります。
【華麗な面影の残る二天門】
現在の東京プリンスホテルは、戦前は増上寺の北廟でした。
そこには、6代家宣と7代家継の廟がありました。
戦前は東照宮と同じような華麗な建築物が立ち並んでいたそうです。しかし、それも戦災で焼失してしまいました。その中で、有章院霊廟二天門が残っています。
有章院とは7代将軍徳川家継の法号です。その霊廟は8代将軍吉宗が享保 2年(1717)建立したもの で、日光の東照宮に劣らぬといわれるほどの豪華なものでした。その名残りは現在も残っています。
この門は、現在、国の重要文化財に指定されています。
門の両脇には、広目天と多聞天が祀られているため二天門と言われます。
北廟には、文昭院(6代家宣の法号)の霊廟もあり、その門には、持国天と増長天が祀らていて、2門あわせて仏法を守護する四天王が祀られていました。
左が西方を守護する広目天、右が北方を守護する多聞天(別名毘沙門天)です。


【御成門】
東京プリンスホテルの駐車場の北側には、御成門が残されています。御成門は、元々は、増上寺の裏門として建てられたものですが、将軍が参詣する際に使用されたので「御成門」と呼ばれるようになりました。
この門は、初めは現在の御成門交差点のところにありましたが、明治25年、現在の日比谷通りが建設された際に、現在地に移転されました。
関東大震災や戦災をくぐりぬけた貴重な建物です。
赤印が二天門、緑印が御成門です。

