【名前は伊豆大島から】
オオシマザクラは名前の通り伊豆半島や伊豆半島南部の特産種ですが、三浦半島や房総半島南部にも自生しています。しかし、三浦半島や房総半島のものは、薪炭用に植えられたものが野生化したといわれています。
オオシマザクラの花は白くて大きく咲きます。直径が4.2センチ~5.5センチほどあります。
そして、芳香がします。花に鼻をちかづけてみると良い香りがします。
開花と同時に伸びだす若葉の緑とよく調和がとれています。
【桜餅の葉はオオシマザクラ】 オオシマザクラの葉は大きくて、塩漬けすると良い香りをだすタマリンという物質が作られます。
この良い香りを利用して作られるのが桜餅です。
桜餅に使われるオオシマザクラの葉は、西伊豆の松崎町で全国の7割が生産されるそうです。
写真は、有名な長命寺の桜餅です。オオシマザクラの葉を3枚利用しています。
【最大・最古の特別天然記念物】
オオシマザクラで有名なのが、国の特別天然記念物となっている「大島のサクラ株」です。
伊豆大島の泉津地区の山中にあるオオシマザクラの株です。伊豆大島のオオシマザクラのうちの最古最大のものです。樹齢は推定800年であり、幹の周囲は7mに達するそうです。
江戸時代には沖を通る船の目印となっていたといわれています。
しかし、現在では、主幹は高さ2mほどの部分を残して枯れているそうです。しかし、株から伸びた数本の幹が立ち上がり、花をさかせるそうです。昭和27年に、特別天然記念物に指定されています。
【里桜の親はオオシマザクラ」】
オオシマザクラは里桜の接木台として利用され、変異性に優れているため、園芸品種の里桜の多くは、オオシマザクラから誕生しています。
ソメイヨシノもオオシマザクラを片方の親にしているといわれていますが、ソメイヨシノについては、別途、日を改めて書きます。

