白山神社はあじさいで有名ですが、「白山旗桜」という品種の桜があります。
ここの桜も、今を盛りと満開でした。

【白山神社の由緒】
白山神社は、東京十社の一社となっています。
明治時代には准勅祭社・府社とされていました。
東京十社をめぐる巡礼がありますが、その「東京十社めぐり」の案内には次のように由緒が書かれています。
『天暦2年加賀一宮白山神社を現本郷元町に奉勧請す。建武4年足利尊氏公により国家平安御祈願所に命ぜらる。
元和2年徳川秀忠公の命に依り巣鴨原へ遷座、慶安4年徳川家綱公の用地と相成り明暦元年現社地に移奉す。
後に5代将軍綱吉公と生母桂昌院の信仰を受け小石川の鎮守となる。 』
つまり、天暦年間(947-57)に本郷本町(現本郷一丁目)に創立されたといわれている神社です。
江戸時代になって、元和年間(1615-1624)2代将軍秀忠のとき、現在の小石川植物園内に移されました。
そして、そこの地が徳川家綱の用地となった後、後に5代将軍となる徳川綱吉の白山御殿が造営されたので、明暦元年(1655)現在地に再び移築されました。そのために、5代将軍綱吉とその生母桂昌院の厚い信仰を受けたということです。
江戸名所図会では白山神社について次のように書かれています。
『当社は元和3年(1617)の勧請なりといへり。当社旧(いにしえ)白山御殿の地にありて、氷川明神・女体の宮とともに並びてありしかども、かしこに御殿営作せられし頃、いまの地へ遷座なし奉となり。』白山神社の主祭神は菊理姫命で、加賀国石川郡の白山比咩(しらやまひめ)神社のご祭神と同じです。
白山御殿の地名は元白山神社社地であることにより、小石川の地名は、加賀国石川郡から白山神社が勧請されたことによると白山神社の由緒書にかかれています。
【白山旗桜はご神木】
この白山神社の境内に、八幡神社があります。
そのご神木になっているのが「白山旗桜」です。下の写真がそれです。
永承6年(1051)八幡太郎義家が奥州平定の途中、この社に寄り、義家が旗を立てて祈願せられた時の桜と言われています。
原木は昭和10年に国の天然記念物に指定されましたが、枯死してしまったため、昭和13年に解除されてしまいました。
現在の旗桜は、その後継種です。
正常は花弁のほかに、旗弁(きべん)と呼ばれる花弁があるので「旗桜」とよばれるそうです。
旗桜は、八幡神社の脇のほか、白山神社の水屋の脇にもあります。
最上段の写真は、水屋の脇のものです。

