今日は、「にんべん」さんと「山本海苔店」さんです。
【かつおぶしの「にんべん」】
「にんべん」さんは、鰹節の老舗です。
以前は、自社ビルに店舗がありました。
しかし、「コレド室町」ができた際に、「コレド室町」に出店しました。
現在本社ビルを建て替え中です。
「にんべん」さんの歴史と鰹節の説明を諸橋係長様にしていただきました。
「にんべん」は、元禄12年(1699年)で、創業以来312年になる老舗です。
創業者は初代高津伊兵衛で、伊勢四日市出身だそうです。
初代伊兵衛は、店の屋号を「伊勢屋伊兵衛」とし、暖簾印に伊勢屋と伊兵衛のイ(にんべん)をとり、商売を堅実にするためのお金(かぎの形)を合わせて、「カネにんべん」としました。
これについて、江戸の町民たちは、「伊勢屋」のかわりに、誰いうとなく「にんべん」と呼ぶようになったそうです。
(右写真は、にんべんの商標の由来をご自分の名札を利用し説明される諸橋係長様)
「にんべん」さんは、日本初の商品券を発行しました。
「にんべん」さんの発酵した商品券は、鰹節の格好をした銀の薄板で、表面には金額を記していたそうです。
この券をもってくれば、鰹節と交換できたそうです。
今の価値でいうと商品券1つで、約3300円だそうです。
店内に、その商品券のレプリカが展示してあります。
ちょっと小さめの銀の商品券です。
鰹節には、雄節と雌節があるのも知りました。
雄節は、カツオの背側を使うものをいい、雌節は、腹側を使うものだそうです。雌節は、脂肪分が多く、コクのあるダシがとれます。
本枯節から出しただしの試食にさせていただきました。
参加された皆さんも説明もそこそこに味見をして、そのおいしさに驚いていました。
ご説明いただいた諸橋係長様、そして、大場店長様、本当にお忙しいところありがとうございました。特に諸橋係長様、予定の時刻を過ぎたのにもかかわらず、お待ちいただいて説明していただきありがとうございました。
この後、三井本館、三越、越後屋の説明をして、日本銀行を見て、常磐橋をみました。
【海苔の「山本海苔店」】
そして、最後は、「山本海苔店」さんにお邪魔しました。
「山本海苔店」さんは、嘉永 2年に、初代山本徳次郎が創業した海苔の老舗です。
「山本海苔店」さんでは、堀口様にご説明をいただきました。
味附海苔は、明治2年に、明治天皇が京都へ行幸の際、東京のお土産として仰せつかり2代目徳治郎が考え出したもので、「山本海苔店」さんが元祖だそうです。
堀口様のお話によると、関東では焼のりを中心に食べるが、関西では、海苔といえば味付け海苔をさす感覚だそうです。
(左の写真は堀口様、40分間立ったままでご説明いただきました。)
「まるうめ」の紋の説明もありました。海苔というものは、梅の咲く寒中に取れるものが一番良いそうです。
そのため、梅の文字をいれた紋にしたという説明でした。
「山本海苔店」さんの代表的ブランド商品は「梅の花」ですが、「山本海苔店」さんと「山本山」さんの混同が多いので、ぜひ「まるうめ」とご用命くださいとのお話もありました。
「山本海苔店」さんといえば、山本陽子さんですが、一社専属期間が長くギネスブックに載っているという説明もありました。
現在の海苔はほとんど有明海産のものだそうです。その海苔を店内で山田店長様が焼かれたものを、みんなで試食させてもらいました。
すごく、海のかおりがしておいしい海苔でした。
さらに、現代のニーズあわせた商品(左の「海苔と紀州梅のはさみ焼き」)も試食させていただきました。。
ここでも、参加された皆さん、一杯お買い物をしていました。
ご説明いただいた堀口様そして山田店長様大変ありがとうございました。
今回の「日本橋散歩」はすっかりお買い物ツァーの様相を呈していました。
それにしても、4カ店の皆さま、御説明は手慣れたもので感服しました。
関係された皆様、大変ありがとうございました。
大感激の日本橋散歩でした。
参加された皆さんも大変喜んでいました。