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甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)
 今日は、人形町・両国散歩の番外編です。
 今日は、甘味処の老舗「初音」のご紹介です。

甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_9283386.jpg【「初音」は歌舞伎から命名】 
 
 「初音」さんは、東京メトロ「人形町」駅Å番出口から徒歩2分、水天宮駅の8番出口を出ると徒歩1分、人形町通りに面してします。

 近代的ビルの1階が「初音」さんです。2階も「初音」のお店、お好み焼きが食べられるそうです。

 「初音」さんは、天保8年(1837)創業のお店で、創業以来170年余り経つ老舗です。
 現在の人形町は、江戸時代には歌舞伎や人形芝居小屋が数多くあった場所です。
 「初音」の名前の由来は、歌舞伎や落語が好きだった初代が、歌舞伎に登場する「初音の鼓」に因んで名付けたそうです。


甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_1785974.jpg【落ち着いた店内】 
 お邪魔した日は、たまたま、戌の日であったため、お店は大勢のお客様で一杯でした。
 店内は、和風の落ち着いた雰囲気で、いかにも歴史のある甘味処の風情でした。
 節電中のため、照明もおとされていましたが、それがかえって落ち着いた風情をかもし出していました。
 そんなお忙しい中でも、お女将さんの石山様がお話してくださいました。 


【おしるこ】 
 初音の名物は、「おしるこ」と「あんみつ」です。「おしるこ」は、創業以来の商品だそうです。

 昔、砂糖が貴重であった頃には、さつまいもから甘味をとりだしておしるこをつくったそうです。
 現在のものは、小さな餅が二つ入っていて、甘さが抑えられて美味しいものでした。
 お餅は毎朝石臼でついてつくるそうです。
 一杯680円でした。

甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_9535086.jpg


【あんみつ】 
 あんみつも名物です。 お値段は650円です。
 あんみつと言うのはお女将さんのお話では、銀座の「若松」が昭和初期に始めたのが最初だそうです。
 ですから、「初音」さんでも、「あんみつ」は、昭和初期から売り出したものだそうです。
 ただ、「初音」さんでは、それ以前から、豆にみつを加えた「豆みつ」や寒天にみつを添えた「寒天みつ」は販売していたそうです。
甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_93466.jpg
 小豆は、北海道産の手撰りの小豆を使用していて、天草は伊豆諸島産のもの、黒糖は沖縄諸島産のものを取り寄せて使用しているそうです。
 そして、寒天は工場生産ですが、それ以外は手作りしているそうです。

甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_983759.jpg 【大正期の「初音」】 
 お女将さんに「何か古いものがありますか」とお尋ねしたら、「このあたりは、関東大震災と東京大空襲で、2度焼けているので、古いものはないんですよ。」と残念そうに話されました。
 それでも、店内には、大正期の「初音」さんや水天宮の写真が飾られていました。


甘味処「初音」 (江戸の老舗の味)_c0187004_16484892.jpg  お店の奥では、写真のような鉄釜でお湯をわかしていました。この湯で煎茶をふるまってくれます。
 

インタビューに答えていただいたお女将さん、「取材はよく受けています」ということで、お忙しいのにもかかわらす簡潔に要領よく対応いただきました。
後で、インターネットを検索していたら、今年の2月には「ちい散歩」にも取上げられていたようです。
 むべなるかなと感心しました。

 お女将さん お忙しい中、ご質問にお答えいただきありあがとうございました。


 赤印が甘味処「初音」です。
by wheatbaku | 2011-06-17 05:41 | 江戸の老舗

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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