東京は、最高気温34度という暑さの中での江戸探訪でした。
三十三観音の札所は、12番札所の小石川の伝通院、7番札所の湯島の心城院、6番札所の上野の清水観音堂をお参りしました。
上野の老舗は、どら焼きの「うさぎや」、ゴーフルの「上野風月堂」、福神漬けの「酒悦」、豆大福の「岡埜栄泉」を訪ねました。
東京メトロの「茗荷谷」駅に集合し、湯島から上野へと散歩しました。炎天下の中でしたので、熱中症が心配でしたが、風が吹いていたので、意外と暑さを感じることなく、みんな元気に上野駅まで歩けました。
ご一緒した皆さんお世話になりました。
今日は、江戸三十三観音の札所を中心に散歩の様子を書いていきます。
【伝通院】
小石川の伝通院は、江戸三十三観音めぐりの12番札所です。
伝通院は、「でんづういん」と濁ります。
伝通院は、徳川家康の生母於大(おだい)の方の菩提寺です。
於大の方の法名「伝通院殿 蓉誉光岳智光大禅定尼」から「伝通院」と呼ばれるようになりました。
その後、千姫をはじめとした将軍家ゆかりの人たちが多く埋葬されています。
伝通院の山門は、法然上人800年御忌、また開創600年を迎える事業として建築中でしたが、ほぼ完成したようです。
【麟祥院】
麟祥院は、東京大学と湯島天神の中間あたりにあります。
麟祥院は、春日局が開いたお寺であり、春日局のお墓もあります。
臨済宗妙心寺派のお寺です。
寛永元年に創建されました。
境内の周囲に枳殻の木を植えていたので、別名「枳殻(からたちでら)」とも呼ばれました。
麟祥院は、午後3時までしか拝観できませんのでご注意ください。
【湯島天神】
湯島天神は、大変古い神社です。
社伝によると、雄略天皇2年(458年)に、雄略天皇の勅命により創建されたと伝えられています。
そして、南北朝時代の正平10年(1355年)、住民の請願により菅原道真を勧請して合祀されました。
徳川家康が江戸城に入ってからは徳川家の崇敬を受けました。
湯島天神では、若いカップルの結婚式が行われていました。
【心城院】
湯島の心城院は、江戸三十三観音めぐりの7番札所です。湯島天神には、喜見院という別当寺がありました。
その喜見院は、明治の神仏分離令や廃仏毀釈運動により、廃寺となってしまいまい、弁天様をお祭りする弁天堂が残りました。それが現在の心城院だそうです。
心城院のご本尊様は、聖天様です。絶対秘仏で一般に人は絶対見られないそうです。
聖天様は、十一面観世音菩薩さまが化身された神さまですので、心城院の札所本尊は十一面観音様でした。
【清水観音堂】
清水観音堂は江戸三十三観音めぐりの6番札所です。
清水観音堂は、寛永8年(1631)に、寛永寺の天海大僧正によって創建されました。
この清水観音堂は京都清水寺を模して創建されたものです。
不忍池に臨む正面の舞台造りは、京都の清水寺のものを模したんものです。
平成2年から解体・修復工事が行われ、平成8年5月に完成しました。重要文化財でもあります。
本尊は千手観音様で、京都清水寺より奉安したものだそうです。
秘仏で平常は厨子内に安置されていますが、毎年2月の初午の日に開扉されるそうです