そこで、今日は、壬生寺の壬生塚について書きます。
壬生塚には、二人の墓の他、近藤勇の銅像や新撰組隊士の墓などがあります。
【芹沢鴨と平山五郎の墓】
芹沢鴨と平山五郎の墓は壬生塚の奥まった所にあります。 見た目には新しい墓石です。
芹沢鴨について、永倉新八の「新撰組顛末記」に略歴が書かれていますので、その概略を書いておきます。
芹沢鴨は、水戸の郷士で真壁郡芹沢村の出身で、武田耕雲斎に知られ、有名な天狗党の一方の旗頭とたてられ隊員300名を預かって重きをなした。
本名は、下村継次(しもむらけいじ)と呼んだが、人を斬ったことから牢に入れられた。
しかし、清河八郎の献策が入れられ、勤皇の志士は罪を許されることとなったため、芹沢鴨も郷里に帰り、名も郷里の村名から芹沢鴨と改めて、平山五郎、平間重助たちと江戸に出て、清河八郎が募集した浪士組に参加したのでである。
以上が、浪士組に参加するまでの略歴だと永倉新八は書いています。
【阿弥陀堂】
壬生塚は、表門を入った北側にあります。
この壬生塚に行くには、阿弥陀堂から入ります。
阿弥陀堂は、平成14年に再建されたものです。建築家・山本良介氏の設計によって再建されたお堂は、従来のお堂のイメージとは違う斬新なデザインの建物です。
阿弥陀堂には、阿弥陀如来三尊像(阿弥陀、観音、勢至)が安置されていました。
壬生塚の入場料は100円かかりますが、阿弥陀堂の中で、入場料を払います。
【壬生塚内の碑等】
壬生塚の主要な碑などを入口から近い順に紹介します。
しかし、なかなか情報・資料がないため、写真中心になります。
「あ々新撰組」歌碑
この碑は「あ々新撰組」という歌の歌碑です。
平成11年に有志の人たちが建てたそうです。
この歌は、三橋美智也が歌った歌で、100円を入れるとテープが流れるようになっていました。
新撰組慰霊碑
慰霊碑は新撰組同好会が結成30周年の記念に平成17年に建てたものだそうです。
新撰組顕彰碑
顕彰碑は新撰組同好会が結成20周年を記念して平成7年に建てたものだそうです。
近藤勇胸像
壬生塚で最も目に付くのは、近藤勇の胸像です。
近藤勇の胸像は、昭和46年に俳優上田吉二郎氏が芸歴53周年を記念して建てた物だそうです。
近藤勇遺髪塔
近藤勇の遺髪塔は、上の近藤勇の胸像の脇にありました。
新撰組隊士の合祀墓
合祀墓は芹沢鴨・平山五郎の墓の隣にありました。
新撰組の7人の隊士が合祀されています。
7人とは次の人たちです。
阿比原栄三郎 副長助勤
田中伊織
野口健司 副長助勤
奥沢栄助 伍長
安藤早太郎 副長助勤
新田革左衛門 平隊士
葛山武八郎 伍長