今年は、できれば、結願までいきたいと思っています。
そこで、年明け早々ですが、廻ってきましたので 紹介します。
今日は、練馬の南蔵院を紹介します。南蔵院は15番札所です。
南蔵院は、西武池袋線「練馬」駅南口から距離で1.5キロあり、徒歩だと25分ぐらいかかります、バスがあるのでバス利用がよいと思います。
南蔵院の創建時期ははっきりしません。
練馬区教育委員会の説明板によると、
南蔵院の西北約500メートルにある良弁塚の石碑の文によれば、延文2年(1357)に良弁僧都が中興したと伝えられています、しかし、良弁については詳しくは分かっていませんが、全国を行脚し、各地の寺にお経を奉納した後、当地に永住したといわれているとのことだそうです。
また、良弁塚から出土した経筒は寺宝として保存されているとのことです。
この良弁僧都は、東大寺の開山の良弁(ろうべん)だと思って、ご住職に「ずいぶん古い歴史がありますね」といいったら、ご住職の説明では、東大寺の良弁とはちがう人物だそうです。
それにしても、薬師堂、閻魔堂、鐘楼門が、それぞれ宝暦3年(1753)に建築されたものとのことであり、古いお寺であることにはまちがいありません。
薬師堂にお祀りしてあるのが薬師如来で、南蔵院のご本尊だそうです。
現在、本堂といっているお堂には不動明王がお祀りしてあるとのことです。
ご住職の説明によれば、薬師堂は金堂にあたるもので、現在の本堂は講堂にあたるものだそうです。
従って、南蔵院では、ご本尊様を薬師堂にお祀りしているとのご説明でした。
上の写真で手前に見えるのが薬師堂で、奥に見えるのが本堂です。
薬師堂の西南に閻魔堂があります。(右写真)
この建物も宝暦年間に建設されたものです。
堂内に閻魔さまが安置されていました。
鐘楼門が、練馬区指定有形文化財に指定されています。
この鐘楼に吊り下げられている鐘は正徳5年(1715)に鋳造されたものとの説明が書かれていました。
鐘楼門は、江戸時代中期の建築と考えられる練馬区内唯一の鐘楼門とのことです。
明治9年(1876)11月に本堂を使って豊玉小学校が設置され、この場所で小学校の教育が行われたという歴史があるそうですが、明治初期に小学校があっても不思議ではないほどの広い境内を現在も維持しています。
赤印が南蔵院です。