そこで下見のため亀戸に行った際に、亀戸大根料理で有名な「亀戸升本」に行ってきました。
「亀戸升本」は、JR亀戸駅北口から徒歩7分で、蔵前橋通りに面しています。明治36年創業のお店でもう100年以上たっています。
もともとは酒屋さんだったそうですが、戦後、料亭に変わったそうです。
予約可能で、予約のお客さんが多いそうです。
ここの名物は江戸野菜の亀戸大根を使用した料理です。
亀戸大根は、幕末の文久年間に、亀戸の香取神社周辺で栽培され始めたそうです。明治時代には盛んに栽培され、「おかめ大根」とか「お多福大根」と呼ばれて親しまれていたそうですが、大正年間になって生産地の名前を採って「亀戸大根」と名付けられたそうです。
しかし、亀戸周辺は宅地が進み、農地が住宅地となってしまい、亀戸では生産されなくなり、産地は江戸川区小岩や葛 飾区高砂などに移っていきました。そのため、亀戸では「幻の大根」となってしまいました。
こうした歴史を書いた説明板(写真右)と「亀戸大根之碑」(写真左)とが亀戸香取神社に建てられています。
ちなみに「亀戸大根之碑」は「升本」が、説明板はJA東京中央会が建てたものです。
亀戸大根は先がクサビ状にとがっていて全体の長さが30センチ程度の短い大根です。現在の主流の青首大根と比べるとすごくかわいい大根です。
「升本」のお店の前には、亀戸大根の本物がありました。
「升本」の亀戸大根料理は、この亀戸大根を取り込んだ料理で、メインは亀戸大根とあさりを料理した「あさり鍋」です。
そこで、「亀戸大根あさり鍋めし」をオーダーしました。まず、大根の葉を刻み込んだ麦飯を茶碗によそり、あさり鍋の具と汁をかけて食べます。
あさり鍋には、亀戸大根、季節の野菜(今日は白菜)、あさり、幅広のうどんなどが味噌味で煮込まれています。
寒い季節にはあったまりグーでした。
その他、亀戸大根のスティックやたまり漬けなどがついていますが、亀戸大根の本来の味がわかるのはステッィクでした。予想外に辛くなくシャキシャキ感のあるものでした。
亀戸大根は、毎日収められているのかと思いましたら、週に2回だそうです。
大根は、農家と契約して生産してもらっていて、現在は葛飾区高砂地区や江戸川区鹿骨(ししぼね)が中心になっているそうです。
大根は冬が旬ですので、今の時期は入手できますが、夏はどうするのか尋ねてみました。
答えは「東京で生産できない時期は、東北や北海道で生産してもらっています」とのことでした。
帳場にいらっしゃったSさん、いろいろ教えていただきありがとうございました。
赤印が亀戸升本 青印が亀戸香取神社 緑印が亀戸天神 です。

