今週のブラタモリは
「第19回 ブラタモリスペシャル 江戸の食~世界もビックリ!日本食のルーツに迫る!!~」
4月5日(木) 午後10時から です。
これに、我ら江戸検仲間の木下栄三さんが出演します。
木下さんはご本業は建築設計士です。
ご自分で設計事務所を経営していてバリバリ活躍中です。
そして趣味として描く絵もプロ級。というより、プロと言ってよいと思います。
その木下さん、ひょんなことから江戸に興味を持ち、我々と同じく3年前に江戸検1級に合格しました。
江戸についてあまり勉強したことはなかったので素人だと謙遜していますが、なかなか立派な江戸検1級合格者です。
今月は、旧江戸城(皇居東御苑)を建築家の立場から、江戸検2期会の面々を案内してくれることになっています。
【国登録文化財「松本家住宅」】
木下さん、神田で長く商売をしています。
左の民家「松本家住宅」は国の登録文化財です。
この松本家の改築は木下さんの設計で行われました。
神田地区は防火地区のため木造の改築はできないのですが、当局と交渉して木造家屋として改築したそうです。
松本さんご一家とは家族同様のお付き合いとのことです。
松本さんだけではなく地元の多くの人とも深いお付き合いがあり、神田学会という団体では理事を務めています。
今回の出演依頼は、神田学会経由だそうです。
【神田に狐が存在】
木下さん、神田にはお稲荷さんが一杯あり、その配置が狐の形になっているということを発見しました。
下の写真が、神田のお稲荷さんの配置を描いた絵です。本当に狐の形になっています。
この絵はもちろん木下さんが描いたものです。
今回のブラタモリは「食」がテーマで、佃島、日本橋、神田が取り上げられるそうです。
江戸時代は、日本橋には魚市場がありました。魚市場の発祥は、佃島の漁師が、幕府に納めた残りの魚を売ったことです。
神田には、「青物市場」と呼ばれる野菜市場がありました。神田の青物市場も幕府に野菜を納めていました。
お稲荷さんは、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)という神様で、「ウカ」は穀物・食物を意味しているそうです。つまりお稲荷さんは穀物・食べ物の神です。
神田にお稲荷さんが特別多いのは青物市場があって食物に大きく関係していたからだろうというのが木下さんの説です。
今回のブラタモリでは、このお稲荷さんのうち4つの神社を案内したそうです。
そこで、その4つのお稲荷さんを案内してもらいました。
【一八稲荷】
一八稲荷は伏見稲荷神社から勧請したお稲荷さんだそうです。
一と八の日に市が開かれたのでそう呼ばれるようになったそうです。
江戸時代の初めに鎮座したそうで、戦前までは新銀稲荷と呼ばれていたそうです。
ここにも「ブラタモリ」で放映されると宣伝されていました。
【松尾神社】
松尾神社は、地元では、昔は松尾稲荷とも呼ばれていたそうですが、現在は松尾神社と呼ばれています。
この松尾神社は京都の松尾大社を勧請してきたという話が残っているそうです。
しかし、松尾大社の御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)ですが、神田の松尾神社の御祭神が同じかどうかはっきりしないそうです。
【和光稲荷】
和光稲荷神社は、離乳食、粉ミルク、ベビーフードなどで有名な和光堂の敷地内にあります。
以前は和光堂の本社ビルの屋上に鎮座していたそうですが、いまは地上にあります。
【真徳稲荷】
真徳稲荷も伏見稲荷神社を勧請したお稲荷さんです。
創建がいつ頃かはっきりしていないようです。
現在は、神田明神が管理しているそうです。
現在、司二丁目の守護神として崇められています。
社殿は昭和49年に再建されました。