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コマツオトメと同窓会
 土曜日は晴れたが寒い一日で、いわゆる「花冷え」の一日でした。
 しかし、上野公園はお花見のお客さんで一杯でした。
 昨年は、東日本大震災のため、人出も少なく、宴会も自粛されていて、静かな花見ができましたが、今年は、宴会も復活し、賑やかなお花見でした。

【コマツオトメはソメイヨシノの原種】 
 上野公園の桜は、圧倒的にソメイヨシノが多いのですが、最近は多品種の桜も楽しめるようになっています。
コマツオトメと同窓会_c0187004_8393315.jpg 桜といえばソメイヨシですが、ソメイヨシノは、エドヒガンという桜の品種とオオシマザクラという品種の桜の交配したものと言われています。
 そのソメイヨシノの片親と言われている桜がコメツオトメという桜です。
 このコマツオトメの原木は上野公園にあります。昨日は、そのコマツオトメを見てきました。

 コマツオトメがあるのは、上野駅の公園口から上野動物園に行く途中にあります。
コマツオトメと同窓会_c0187004_1855779.jpg コマツオトメは、小松宮彰仁親王(こまつのみやあきひとしんのう)の銅像の傍にあるのでコマツという名前がつけられています。
 その由来どおり、小松宮彰仁親王の銅像が目印になります。
 写真の右奥にあるのが小松宮の銅像です。写真の左端の木が、コマツオトメの原木です。

 小松宮は、伏見宮邦家親王の子供として生まれ、仁和寺第三十世の門跡になりましたが、明治維新後、還俗し東伏見宮となり、戊辰戦争では、会津征討越後口総督となりました。
 上野戦争当時の寛永寺住職で最後の輪王寺宮とよばれた北白川宮能久親王(きたしらかわのみや よしひさ しんのう)は直ぐ下の弟にあたります。
 明治15年に、宮号を東伏見宮から小松宮に改称し、日清戦争では参謀総長そして征清大総督を勤め、明治36年になくなりました。
コマツオトメと同窓会_c0187004_18553391.jpg 小松宮の銅像の製作者は、靖国神社の大村益次郎の銅像を造った大熊氏廣で、明治45年につくられました。
 
 コマツオトメは、例年ですと、ソメイヨシノより少し早く咲くのですが、今年は寒さのせいか、ソメイヨシノと同じく今が満開でした。

 昨年までは、コマツオトメの存在を知らせるものは特になかったのですが、今年は説明板が設置されていました。
 エドヒガンの雑種で、コマツオトメのコマツは小松宮から、オトメは、可愛らしく美しいことから命名されたと書かれています。


【同窓会】 
 上野公園で、コマツオトメを見た後は、同窓会に出席してきました。
 今から約30年前に某社団法人の経営コンサルタント養成講座で1年間研修をした仲間の同窓会です。
コマツオトメと同窓会_c0187004_1856371.jpg 毎年、お花見の季節に開催されています。今回はKKRホテル東京の「たけはし」で行われました。
 当時の研修生は、北は北海道、南は鹿児島まで全国の企業から50名ほどが集まりました。
 今回は13名の参加で、鳥取からTさん、富山からKさん、名古屋からYさん、諏訪からYさんが、同窓会のためにわざわざ出て来てくれてこともあり、大変盛り上がりました。
 研修時代は、紅顔の美青年であった仲間も、頭には白いものが増え、髪も薄くなってきて、宴会は、そんな話題で始まりました。
 しかし、宴が始まれば、話題は一気に30年前に飛んでいき、研修生時代の若かりし頃の話題で盛り上がりました。
コマツオトメと同窓会_c0187004_18562571.jpg 近況報告もされましたが、みんな元気で、青年のままであるのが印象的でした。

 「たけはし」の料理はたいへん美味しく、かいがいしくお世話いただいた大家さん(右写真)の気配りのきいた対応も素晴らしかったです。
 大家さんありがとうございました。
 懐かしい仲間、楽しい会話、美味しい料理とお酒、そして行き届いた応対、それぞれ大変満足した同窓会でした。

 最後に、みんなで記念撮影しました。
 みなさん、楽しい時間ありがとうございました。 お元気で来年また会いましょう。 
 そして、このブログも読んでくださいね。
 
コマツオトメと同窓会_c0187004_18565634.jpg

by wheatbaku | 2012-04-09 08:40 | 江戸の仲間

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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