待乳山聖天は、東京メトロ「浅草」駅から徒歩で行くと約15分程度かかります。またバスで行く方法はいくつかあります。
「待乳山聖天」の字は読みにくいと思います。
「待乳山」とは「真土山」とも書いて文書もあります。「待乳山」が読みにくので、字の読み方に迷ったら、この「真土山」と思い出すといいと思います。
「真土」とは「赤土」つまり関東ローム層の事を指します。
「真土山」とは「真土でできている山」という意味のようです。
つまり、待乳山は人工の山ではなく、上野台地へと続いている自然の山です。
待乳山の高さは9.8メートルで、決して高い山ではありませんが、低地の中にあるので、周りがよく見えて眺望がすばらしいところです。
左写真は待乳山聖天の本堂脇から見たスカイツリーです。
ビューポジションの一つだと思います。
待乳山聖天は、正式には金龍山本龍院といい、聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院です。
ここにお祀りしてあるのは、名前のとおり聖天様です。
台東区の表示では、「しょうでん」とされています。
しかし、待乳山聖天さんのお坊さんは「しょうてん」と呼んでいるそうです。
聖天の読み方は「しょうでん」でも「しょうてん」でも良いのではないでしょうか。
聖天様は、元々はインドのガネーシャという神様です。
正式には大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)といいます。
これを略して聖天また歓喜天とも呼ばれます。
聖天様は、十一面観音菩薩を本地仏として、仏法と仏法を信ずる人々を 守護する天部の神様で、人々の多くの迷いを救い願いをかなえてくださる偉大な力を持っています。
待乳山聖天と言えば、「二股大根」と「巾着」のシンボルで有名です。
境内には写真のように各所に巾着や大根がマークされています。
境内各所にある巾着や大根は、聖天様の功徳を表すシンボルです。
「二股大根」と「巾着」に表される聖天様の御利益は、一言でいうと夫婦和合と商売繁盛で、
待乳山聖天さんの説明では、大根は身体を丈夫にし、良縁を成就し、夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表しているそうです。
巾着は商売繁盛を表しているそうです。
境内では、お供えする大根が売られていますし、例年1月7日には「大根まつり」が行われます。
また、待乳山聖天には浅草名所七福神のうち毘沙門天が祀られています。
本堂は昭和36年に建てらえたもので、建坪73坪あり、本堂の天井には堅山南風が白による龍が描かれています。
しかし、堂内撮影禁止で、写真が撮れないのが残念です。
赤印が待乳山聖天です。 東武浅草駅から徒歩で約15分です。または駅前からバスがあります。