人気ブログランキング |
松平容保の病い(八重の桜 第11回「守護職を討て!」)
 昨日の八重の桜」は、珍しく時間がゆっくり流れていました。
 文久3年6月5日の池田屋事件以後の長州進発を踏まえて、7月 日の佐久間象山暗殺事件から7月17日の「蛤御門の変」までの出来事でした。

 先週から松平容保は病気になっていて、綾野剛も弱々しく演じていましたが、今週も弱々しい容保でした。
 容保は元々蒲柳の質でした。京都守護職の就任要請を受けた時も頑強に固辞しましたが、それは、健康でないことも要因の一つでした。
松平容保の病い(八重の桜 第11回「守護職を討て!」)_c0187004_9555836.jpg それが、守護職となって京都に赴任して、激しい京都の政治状況の中で、激務をこなしてきました。
 当然、心労も重なります。そうしたことから、体調を壊してしまうのも当然といえましょう。
 文久4年正月以降は、容保は体調はひどく悪かったようです。
 山川浩が書いた「京都守護職始末」にも
 「わが公の病は甚(はなは)だ重く、食物が咽喉を通らないことが旬余日もつづき、衰弱が甚だしく、主治の医員も手を空しくこまぬいて、術の施しようがなかた。」
 と書かれています。
 そのため、京都守護職の辞任を申し出ます。
 しかし、容保に対する孝明天皇の信任が厚く、軍事力をもった会津藩が、京都を去ってしまいますと京都における幕府の力が弱まることになります。
 そのため、容保の辞任は許されませんでした。
  
 容保の病気が何だったとのだろうという疑問が起きます。
 容保の病状は、側に仕える医師の土屋一庵、東条玄硯から、定期的に江戸と会津に報告されています。
松平容保の病い(八重の桜 第11回「守護職を討て!」)_c0187004_8293820.jpg  その記録に基づき、星亮一氏が医師に病名を尋ねた結果が、中公新書「幕末の会津藩」(星亮一著)に書かれています。
 それによると
 「これらの症状は現代の医学でいえばどんな病気に該当するのか。以前、私は複数の内科医に聞いてみたことがあった。それを総合すると胆道系の病気、胆石症、胆嚢炎にほぼ間違いということだった」そうです。
 また、「しばしば風邪をひいているところから胸部疾患、軽い結核も考えられるという医師もいた」そうです。

 こうした病気で体調が不十分の中で、容保は京都守護職を務め、蛤御門の変も迎えることになります。

 右上段の写真は、京都国際ホテルに移築されている「京都守護職屋敷正門」です。
by wheatbaku | 2013-03-18 07:33 | 大河ドラマ

江戸や江戸検定についてに気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
by 夢見る獏(バク)
プロフィールを見る
更新通知を受け取る
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
以前の記事
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
ブログパーツ
ブログジャンル
歴史
日々の出来事