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大山巌(八重の桜 第18回「尚之助との旅」)
 今回の八重の桜では、いよいよ反町隆史演ずる「大山弥助(後の大山巌)」が現れましたので、今日は「大山巌」について書いていきます。

 大山巌は天保13年(1842)、薩摩国鹿児島城下加治屋町で大山綱昌の次男として生まれました。父は砲術家だったようです。
大山巌(八重の桜 第18回「尚之助との旅」)_c0187004_151211.jpg 大山綱昌は西郷隆充の子として生まれ大山家に養子に入りました。
 西郷隆充の長男は、西郷隆盛の父の西郷吉兵衛です。つまり大山巌は西郷隆盛の従兄弟です。

 大山巌は、若いころ、急進攘夷派に属していました。
 島津久光が有馬新七たち急進攘夷派を弾圧した文久2年(1862)の寺田屋事件では、急進攘夷派の一員として寺田屋に集合していました。
 有馬新七たちは島津久光が派遣した大山綱良たちに殺害されましたが、大山巌は、帰国を命ぜられ謹慎処分となりました。

 文久3年7月に起きた薩英戦争で、イギリスの洋式大砲の威力を目の当たりにみた大山巌は衝撃を受けて、江川太郎左衛門の塾で砲術を学びました。
 大山巌は、幕末から明治維新に起きた戦いで大砲隊を指揮して活躍しました。
 また、12ドイム臼砲や四斤山砲の改良も行い、これら大山巌の設計した砲は「弥助砲」と呼ばれました。
 鳥羽・伏見の戦いでは新式大砲隊を率いて幕府軍を砲撃し大きな戦果を挙げましたし、上野戦争でも、彰義隊攻撃に加わりました。
 そしてこれから「八重の桜」で取り上げられる会津戦争でも大砲隊を率いて参戦しました。
 しかし、会津戦争では鶴ヶ城攻撃を開始した初日に右股を負傷し、後送されてしましました。
 このとき会津側で、北出丸で戦っていたのは山本八重と僅かな兵たちでした。
 そのため大山巌は狙撃したのは八重であるとも言われています。

 また、大山巌の最初の妻は吉井友実の長女沢子ですが、沢子がなくなった後、後妻として会津藩出身の山川捨松(八重の桜では水原希子が演じます)を迎えます。
 山川捨松は、会津藩家老の山川重固(しげかた)の娘で、兄は、山川大蔵(のちの陸軍少将山川浩、八重の桜では玉山鉄二が演じています)、 健次郎(のちの東京帝国大学総長、八重の桜では勝地涼が演じています)です。
 姉には、梶原平馬と結婚した二葉(八重の桜では市川実日子が演じています)
 捨松は、津田うめ、永井しげらとともに岩倉使節団に同行してアメリカに留学します。
 この時に、母艶(えん 八重の桜では秋吉久美子が演じています)は咲子という幼名を「一度捨てたつもりで帰国を待つ(松)」という切なる思いを込めて、「捨松」と改名させたそうです。
 そして、明治15年に帰国しますが、大山巌と出会い妻となります。
 会津戦争で、会津若松城を砲撃した大山巌との結婚は、周囲から大反対にあいましたが、その反対を乗り越えて、二人は結ばれました。

 大山巌は、明治期の陸軍で大活躍しますが、特に日露戦争では、満州軍総司令官として日本の勝利に大きく貢献しました。
 「坂の上の雲」では、日露戦争で、日本軍が苦戦し総司令部の雰囲気が殺気立っていた時、昼寝から起きて来た大山巌の「どこかで戦(ゆっさ)がごわすか」の一言で、とげとげしい雰囲気が消え去り、冷静に対応するという名場面を司馬遼太郎が描いていて大変印象に残っています。

 これから、「八重の桜」は会津戦争になりますが、大山巌(弥助)の出てくる場面が多くなるものと思います。

 右上写真は、国立国会図書館ウェブサイトから転載させていただきました。画像転載許可をいただくため通常は月曜日掲載の「八重の桜」関連記事が水曜日になりました。
by wheatbaku | 2013-05-08 16:01 | 大河ドラマ

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