新生「歌舞伎座」がオープンして6か月が経ちましたが、歌舞伎三大名作の一つ「仮名手本忠臣蔵」では、大混雑で席もなかなかとれないだろうと考えて、特に観にいこうとも思っていなかったのですが、友人が「簡単にとれるよ」と教えてくれたので、WEB予約を入れ、観てきました。「歌舞伎座」は、平成22年から建て替えが進められ、平成24年12月に新歌舞伎座が竣工し、今年4月2日からこけら落とし興業が1年間の予定で開催されています。
新しい歌舞伎座の外観は従来通りの和風桃山様式を採用されていて、前の歌舞伎座の印象を残しています。

内部も、エントランスの赤いじゅうたん、2階の吹き抜け、舞台の間口・奥行きなどは、先代歌舞伎座を踏襲しているとのことでした。
下の写真は、1階の全体写真です。1階の右隅から写しました。

さて、「仮名手本忠臣蔵」ですが、11月と12月の2か月間、同じ演目で上演しますが、配役を替えて上演されます。
上演する内容は、11月、12月ともに次の内容です。昼の部
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目 足利館門前進物の場
同 松の間刃傷の場
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
同 表門城明渡しの場
浄瑠璃 道行旅路の花聟
夜の部
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目 高家表門討入りの場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
私は、一昨日は昼の部を観ました。
主な配役は次の通りでした。
塩冶判官 尾上菊五郎
高師直・石堂右馬之丞 市川左團次
顔世御前 中村芝雀
桃井若狭之助 中村梅玉
大星由良之助 中村吉右衛門
浄瑠璃 道行旅路の花聟では、
早野勘平 中村梅玉
鷺坂伴内 中村團蔵
腰元おかる 中村時蔵 でした。
私は、江戸検を受験するようになってから、歌舞伎に関心をもち始めましたので、歌舞伎を観る眼を持ち合わせていませんが、素人目に観て良かったのは、4段目の切腹の場ですね。
当代の名優、人間国宝の尾上菊五郎が塩谷判官、一方中村吉右衛門が大星由良之助を演じます。
待ちかねる塩谷判官、急いで駆け付ける大星由良之助、名優の見事なやり取りに思わず身を乗り出す気持ちで熱中しました。
(ちなみに身を乗り出さないようにとの場内放送が開幕前に必ずあります。)
中村吉右衛門は、通し狂言で大星由良之助を演じるのは初めてだそうですが、「やはり、中村吉右衛門の大星はいい」」と思う瞬間でした。
なお、歌舞伎では、家紋がポイントの一つだと言われます。
大星由良之助が、大石内蔵助であることを観客が認識するのは家紋によると教えてもらいましたが、大星由良之助の家紋は右二つ巴でした。
また、「忠臣蔵」の勉強の中で赤穂藩浅野家は、宗家の広島藩浅野家や三次藩浅野家の家紋と違っていることを知りましたが、昨日の「仮名手本忠臣蔵」では、塩谷判官の家紋が、右の鷹の羽が上になっていて、間違いがなく赤穂藩浅野家と同じ家紋であることも確認できました。最後に、新歌舞伎座はおみやげコーナーも充実していました。
数あるお土産のなかで、銀座の老舗「松崎煎餅」の瓦せんべいを見つけましたので、それをお土産にして帰りました。
松崎煎餅は、文化元年(1804)に芝魚籃坂で創業した老舗です。
その後、慶応3年に、現在の地銀座に店を移し、以後現在地で営業を続けています。
瓦煎餅は、松崎煎餅の名物で、その味は天下逸品の味です。
つい買ってしまいました。

