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「仮名手本忠臣蔵」を観てきました。
 昨日は、「江戸歌舞伎発祥之地」碑のご案内をしましたが、今日も歌舞伎のお話です。

 昨日、歌舞伎座に「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」の観劇にいってきました。
「仮名手本忠臣蔵」を観てきました。_c0187004_1045981.jpg  歌舞伎座では、今年の4月から杮(こけら)落し興業を行っていますが、11月と12月は配役を替えた「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」を上演しています。

11月は、昼の部を観ましたので、12月は、夜の部を観てきました。
 12月の空席は、昨日現在で12月4日と12月16日だけというほぼ完売状況で、12月のほうが人気があるようです。

 夜の部の演目は、次の通りでした。
 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場、山崎街道二つ玉の場
 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場、
 七段目 祇園一力茶屋の場
 十一段目 高家表門討入りの場、高家奥庭泉水の場、高家炭部屋本懐の場

 今日は、演目のあらすじとちょっとした感想を書いておきます。
以前書いたように歌舞伎もズブの素人ですので、記事が不十分かもしれませんのでご容赦ください。

 
【五段目 山崎街道鉄砲渡しの場、山崎街道二つ玉の場】
 「仮名手本忠臣蔵」を観てきました。_c0187004_10503397.jpg猟師となった早野勘平は、山崎街道で千崎弥五郎に出会い仇討の資金調達を約束して分かれます。
 その後、おかるの父与市兵衛は、勘平の仇討資金を用立てるおかるを身売りした前金50両を持って山崎街道で一休みしていた時、斧定九郎に襲われ殺され懐の50両を奪われます。
 しかし、定九郎は、猪を狙って発砲した勘平の銃弾にあたり死んでしまいます。
 誤って人を撃ったと思った勘平は大いに驚きますが、その懐に大金があることを知り、50両を抜きとり、その場から逃げ去ります。
【六段目 与市兵衛内勘平腹切の場】
 おかるを引き取りに祇園一文字屋のお才が与市兵衛の家にやってきます。母おかやは与市兵衛が戻るまで待ってくれと懇願します。
 待ちくたびれた一文字屋がおかるを無理やり連れて行こうという時に、勘平が戻ってきます。
 勘平が着替え、事情を聴くと、昨晩撃ち殺したのが与市兵衛だったと思い込みます。
 勘平が昨晩与市兵衛に会ったと言ったためおかるは祇園へ向かいます。
 それと入れ替わりに仲間の漁師たちにより変わり果てた与市兵衛が運び込まれます。
 与市兵衛の死に対しても表情を変えない勘平に疑問をもったおかやは勘平を詰問します。
 そこに不破数右衛門と千崎弥五郎が訪ねてきて、府中議の金は受取れぬとの大星由良之助の言葉と共に50両を返します。
 与市兵衛・おかやへの悔悟の念、仲間に入れてもらええぬ絶望から勘平は腹を切ります。
 しかし、与市兵衛の傷が刀傷であったことから、勘平への疑いが晴れ、仇討ちの連判に加わり、勘平は絶命します。

「仮名手本忠臣蔵」を観てきました。_c0187004_1243343.jpg 五段目・六段目は、連続して上演され、1時間50分あまり上演されました。
 主な配役は次の通りでした。
 早野勘平 市川染五郎: 斧定九郎 中村獅童 :女房おかる 中村七之助
 このなかでは、六段目が印象深いものでした。
 勘平の苦悩が一貫して表現されていて、市川染五郎は、その役を丁寧に演じていました。
 勘平が家に戻った時に、浅黄に着替えますが、これは武士の矜持を現しているそうで、着替えた当初は武士らしく演じていました。しかし、与市兵衛の死を知り苦悩する様がよく演じられていました。
 七之助のおかるも、勘平との別れの悲しさを見事に演じていました。

 なお、この六段目の中の勘平の台詞『色に耽ったばっかりに』は、今年の江戸検一級試験問題に出題されています。

【七段目 祇園一力茶屋の場】
 祇園で遊興に耽る大星由良之助のもとに、寺岡平右衛門が現れ、仇討ちに加わりたいと願いでますが、相手にされません。
「仮名手本忠臣蔵」を観てきました。_c0187004_12434664.jpg 息子の力弥が届けてきた密書を、遊女おかると高師直と内通する斧九大夫に盗み読まれたと知った由良之助は、お軽を身請けし殺そうとします。
 その事情を知った平右衛門は、自ら妹のおかるを殺そうとしますが、二人の忠義の心を知った由良之助は、 それを止めます。
 そして、おかるに九大夫を殺させ、勘平の仇を討たせるとともに平右衛門を連判に加えます。

 主な配役は次の通りでした。
 大星由良之助 松本幸四郎:寺岡平右衛門 市川海老蔵 :大星力弥 中村児太郎
 斧九太夫 松本錦吾:遊女おかる 坂東玉三郎
 松本幸四郎の由良之助は安定感があって見ごたえがありました。
 市川海老蔵は寺岡平右衛門は初役だそうです。そのためちょっと力が入っているかなという感じでしょうか。 ただし、見栄の切り方は素晴らしく、荒事は素晴らしいのではないかと思いました。
 坂東玉三郎のおかるは、本日最高の配役ではないでしょうか。ダントツによかったと思います。これが見えただけで歌舞伎座にきた甲斐があったと満足させる所作でした。

【十一段目 高家表門討入りの場、高家奥庭泉水の場、高家炭部屋本懐の場】
 十一段目は、全体で20分という短い時間で、あっというまに終わりました。
 高家の表門から、大星由良之助の山鹿流陣太鼓の合図で討入り、泉水の場では、小林平八郎と竹林喜多八ら赤穂浪士が戦い、炭部屋にいた高師直を討ち取り本懐を遂げるというあらすじですが、いかにも「忠臣蔵」らしい場面です。
 この中では、小林平八郎役の中村獅童が一番目立ちました。初役だそうですが、よかったですね。
by wheatbaku | 2013-12-04 10:41

江戸や江戸検定について気ままに綴るブログ    (絵は広重の「隅田川水神の森真崎」)
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