今日は、六本木にある創業以来150年が経った「麻布青野総本舗」を紹介します。
「麻布青野総本舗」は、東京メトロ「六本木」駅5番出口から徒歩5分の外苑東通り沿いにあります。9階建のビルの一階がお店となっています。
お店に入ると清潔な感じがする近代的な店舗です。
右下の写真を見ていただくとそのことがよくわかると思います。
「麻布青野総本舗」の始まりは、安政3年(1856)に麻布市兵衛町(現在の東京メトロ「六本木一丁目」駅周辺にありました)で和菓子屋を創めたことだそうです。もとは、元禄年間から栄えていた、神田豊島町の飴(水飴)問屋 「青野屋」が遠祖だそうです。
当時、麻布市兵衛町周辺には、大名家の下屋敷が多くあり、そこの贔屓を受けながら、商売を営んできたとのことです。
包装紙の地図はその時代をイメージさせるものとなっています。 なお、この包装紙に書かれている「鶯」の文字は、人間国宝でもあった14世杵屋六左衛門が書かれた文字とのことです。
松平三河守忠直の下屋敷があったことに由来し麻布三河台町と言った現在の場所に移転したのは明治20年とのことです。
「麻布青野」の代表的な銘菓は「鶯もち」です。「鶯もち」は、あんを求肥で包み、きな粉がまぶされた菓子です。
菓子は、竹皮をイメージした包装紙で包まれています。
鶯もちは、 四代目青野平九郎の兄である俳優の青野平義が「楽屋でも汚さず食べられる菓子を」ということで考案したことが始まりだそうです。
また、「鶯もち」は、松尾芭蕉が早春、梅の香りと、鶯の声に誘われて桜田、六本木、三河台と歩き詠んだとされる「鶯を たづね たづねて 阿左布まで」から 、笹舟にねむる藪の鶯をイメージしたものだそうです。お店の奥に、町春草(まちしゅんそう)さんが書いた「鶯を たづね たづねて 麻布まで」という書が掲示されています。
町春草さんは、女性書家で、昭和60年にはフランス芸術文化勲章を受章したこともあります。
お近くにお住まいだった縁で書いていただいたとのことです。
「鶯もち」は、上品なお菓子です。
甘さを抑えた餡と求肥の絶妙なバランスで大変おいしかったです。
さらに、求肥に一杯かけられているきな粉はきめが細かくて、きな粉だけでもおいしく感じました。
小豆餡は北海道産、求肥は国内産羽二重粉(もち米粉の中でもきめ細かな粉を使用)、きな粉は北海道産特製きな粉を使用しているとのことです。
「鶯もち」は一個210円ですが、詰め合わせもいろいろあります。
赤印が「麻布青野総本舗」です。

