この特別展に、昨日、行ってきました。特別展は、東京家政学院の生活文化博物館で2月14日まで平日に開催されています。
東京家政学院の生活文化博物館は、町田市にあります。最寄駅は京王線めじろ台駅と横浜線相原駅です。
昨日は、私は、めじろ台駅を利用しました。めじろ台駅まで、新宿から約50分かかりました。
めじろ台駅からは、京王バスで「東京家政学院行」バスで約10分です。
このバスはそれほど本数が多くありませんので、事前に時刻表をチェックしておくとよいと思います。
アクセスについては生活文化博物館の ご利用案内 をご覧ください。
生活文化博物館では、学芸員の川本さんにご案内いただきました。川本さんのお話では、元々、東京家政学院大学附属図書館の特別コレクション「大江文庫」が所蔵する江戸時代の料理書を13年前に展示したことがあるそうです。
しかし、その際は、料理書だけであったためにもう一つ興味関心を引くことができなかったという反省があったそうです。
その反省にたって、江戸料理を再現した標本を作ることにしたそうです。それが2009年のことだそうです。
それ以後3年の年月をかけて標本が完成しました。そこで特別展を開催することにしたとのことでした。
生活文化博物館は、一号館の一階にあり、大学受付で入門証をいただいてから入館します。右最上段の写真は、正門から見た大学建物ですが、左手が管理棟で、ここに受付があります。
博物館内は、右写真のように相当の展示できるスペースがあり、第1から.第16展示ケースまで展示されていました。
第1および.第2展示ケースには料理書が展示されています。
第3展示ケースから第11展示ケースまでに再現料理が次のように展示されていました。
第3、第4展示ケース 豆腐料理第5展示ケース 鳥と卵料理
第6展示ケース 大根料理
第7展示ケース 鯛料理
第8展示ケース 本膳料理
第9展示ケース 会席料理
第10展示ケース 甘藷料理・飯・揚物
第11展示ケース 菓子
(右写真は、第3展示ケースの豆腐料理の展示です。)
詳細は、生活文化博物館の公式ブログ をご覧ください。
再現料理は、全部で45点展示されていました。この標本は次のようにして作られたそうです。
再現料理を実際に4点つくり、それにシリコンを流しこんで固めます。
シリコンが固まったら中の料理を抜き取り型をつくります。右写真の2段目が型です。
その型に、ビニール樹脂を流し込み、固まったものに彩色をしました。
右写真3段目が、彩色前の標本、4段目が彩色後の標本です。
この彩色は、実物に近くなるように何回もやり直しが行われたそうです。
そして、料理にあった食器も、浮世絵等を参考に揃えたそうです。
こうした話を川本さんからお伺いすると、この標本の製作には、相当の時間とお金と手間がかかっていることがよくわかります。
東京家政学院大学名誉教授の江原絢子先生をはじめとした製作にかかわった人たちの努力に頭が下がる思いでした。
こうして、出来上がった再現料理の標本ですが、明日以降、その中で代表的なものをいくつかご案内しますが、今日は、「豆腐百珍(とうふひゃくちん)」のなかから、「鶏卵様(たまごどうふ)」をご紹介します。
「豆腐百珍」は、天明2年(1782)に刊行された100首類の豆腐料理の調理方法を解説した料理本です。「鶏卵様(たまごとうふ)」は 豆腐を使ってゆでたまごに見立てています。黄身は人参、白身部分が豆腐です。
豆腐は、くず粉を入れてよくすった豆腐の真ん中に、よく煮た人参をおいて、豆腐で包み込んで作られています。
真ん中の黄身の部分をよく見ると人参であることがわかります。
こうした標本をみていくと江戸っ子の料理に対する情熱と工夫がよくわかります。
料理の内容だけでなく、料理名のおもしろさも素晴らしいものと感心させられます。
こうした標本を一つ一つ丁寧にみていくには、1時間程度はかかると思います。
昨日は、川本さんに丁寧に説明いただいたので、1時間を超えてしまいました。
川本さん、長時間にわたりご丁寧な説明をいただきありがとうございました。
今後、標本を一堂に展示する計画はないとのことですので、江戸文化歴史検定を受験されようと考えている方は、可能であれば開催期間中にご覧になるとよいかと思います。
ただし、生活文化博物館が開館しているのは、残念ながら平日のみですのでご注意ください。
それと、本日(12月26日)から1月5日まで大学が冬休みとなるので休館だそうです。
なお、標本の撮影は、生活文化博物館から特別許可をいただいて撮影したものです。

