抹茶工場の工場見学をしてきたのは、丸久小山園です。
上林春松本店でも、工場見学できるのですが、そちらは予約が取れませんでした。
丸久小山園は元禄年間、宇治小倉で初代小山久次郎が茶の栽培と製造を手がけたのが始まりです。
抹茶工場は、宇治槙島にある槙島工場です。近鉄奈良線の向島駅からタクシーで向かいました。
工場見学する人は、私達を含めて三組ありましたが、驚いたことにロシア人のグループの人たちもいました。
また、工場見学のスタートはDVDの上映から始まりましたが、このDVDも日本語以外の英語など数か国語版があり、海外でも、緑茶に対する関心が高くなっていることをうかがわせる一場面でした。
工場見学では、DVDで抹茶ができるまでの工程が説明されていました。
それによると
茶摘み ⇒ 蒸加工 ⇒ 冷却 ⇒ 乾燥 ⇒ 碾茶の完成・貯蔵
ここまでを本社工場で処理し、その後、槙島工場で、碾茶を石臼で挽いて抹茶に仕上げます。
抹茶の工程は、
乾燥 ⇒ 選別 ⇒ 利き茶 ⇒ 原葉のブレンド ⇒ 石臼による粉砕 ⇒ 完成
工場内も見学させていただきましたが、機械化された近代的な工場で、昔の手作業工程は全くありませんでした。
工場内の写真撮影は許されませんでしたので、それがお伝えできないのが残念です。
でも、抹茶の製造工程で重要なポイントをしめる「石臼の粉砕」に使用する石臼が展示されていました。
茶を挽くための石臼は、石臼の中でも最も高い精度が要求されるようです。
茶を挽くのに石臼を使用するのは、鉄製のものでは発熱してしまうため、熱があまり出ない石臼を使用しているとのことでした。
工場見学の最後には、自分で抹茶を点てました。
久しぶりに点てましたが、和菓子もついていて、おいしい抹茶を味わうことができました。
ちなみに、工場見学は、予約制で平日の午前10時~12時、午後1時~4時で実施されていますが、料金は無料です。
詳しくは、丸久小山園のHPまで。