壁に掲示してあったパネルは撮影許可をいただきましたので、撮影してきました。
今日は、工場に掲示されてあった資料に基づき、抹茶の製造工程をご案内します。
抹茶の概略の工程は、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)を製造する工程と碾茶を挽いて抹茶を製造する工程とに分かれます。
抹茶ができる前に、碾茶という中間加工品があるということを今回初めて知りました。
1茶園に覆いをする。

この作業はかなりの重労働のようです。
現在、被覆は取り扱いの良さ、耐久性の強さなどから、寒冷紗も用いられているとのことです。
覆下茶園で育った新芽は鮮やかな緑色でしかも渋味が少なく旨味が多くなるそうです。
2手摘み

茶の樹は前年の摘採直後に台刈りされ、1年かけて枝葉を伸ばし、地上1.2mくらいまで成長させたもので、品質を落とさないよう1年に1回、一番茶しか摘まないそうです。
一年に一回しか摘まないし、かつ人で摘むわけですから、抹茶が高価なのはわかりますね。
3、蒸 し

そこで、生葉の品質劣化防止・鮮度維持のために、荒茶工場へ運ばれた茶摘まれた生葉はすぐに強烈な蒸気で蒸されます。
蒸すことによって発酵を止めることができるそうで、日本のお茶独特のものだそうです。
4攪拌・冷却

5乾燥

こうして出来上がったお茶を「碾茶の荒茶」と呼ばれます。
5冷蔵保存

6、精撰加工

さらに「ふるい」にかけて、大きさを揃えます。
そして、静電気の作用で混入した古葉やわらを取り除きます。
7、審 査

その品質や特徴を、外観・味・香り・水色・かす色によって見極めます。
8合組み・石臼による粉砕

そして銘柄別の仕立碾茶は、石臼でじっくりと時間をかけて、キメ細かくひき上げられます。ミクロン単位の粒子の細かさや独特の風味などの点で、石臼以上のものはないそうです。