岩田園さんは、都営地下鉄三田線「西巣鴨駅」A3番出口から徒歩1分で、明治通りに面して建っています。
岩田園さんは、幕末の嘉永2年(1849)に、初代岩田嘉右衛門が、滝野川村三軒家でお茶の栽培と製造を始めたのが、最初です。
現在の店舗は、明治通り沿いにありますがが、もともとは、中山道沿いにあったようです。当時滝野川村付近は、滝野川人参や滝野川ごぼうなどの優れた野菜が栽培されていましたが、お茶の栽培も大変盛んだったそうです。
いまでは、まったくその面影がありませんが、当時は、お茶の栽培にも、滝野川地区は適した土壌であったので、お茶の栽培も盛んでした。
その証拠に、日本最初のお茶の研究機関である農務局製茶試験場が、明治29年に、滝野川西ヶ原(現東京都北区)にが設置されています。
岩田園さんは、岩田社長のお父さんの代に、狭山茶の本場である、狭山市の根通り(埼玉県入間市中神)へ、昭和22 年茶園と製茶工場を開設して、お茶を製造しているそうです。
そのため、主な取扱商品は、狭山茶であったそうですが、東電の福島原発の事故以来の狭山茶に対する風評被害もあり、狭山茶以外も取り扱っているようです。
平成20年の移転を機に、日本茶カフェ「茶のしずく」を開店しました。
右写真は、「茶のしずく」の店内の様子です。
こちらでは、抹パフェ、抹茶あんみつ、抹茶ラテなどお茶の利用したメニューが多く取り揃えられていて、毎日多くのお客様がお茶を楽しんでいいます。
岩田園さんでは、6代目の岩田安生社長さんに、岩田園さんの歴史、お茶の入れ方、歴史、製造方法、種類などを幅広くお教えいただきました。
右写真は、お店の前で説明される岩田社長さんです。
さすが、岩田社長さんは、日本茶インストラクターの資格をもっているだけに、その知識の豊富さには敬服しました。
岩田園さんの歴史は、前記の通りですが、お茶の入れ方のポイントは、お湯の温度と茶葉の量とのことです。
お茶をいれるお湯の温度は、それぞれ適温があり、煎茶であれば温めのお湯でいれることがポイント等を教えていただきました。
お茶の種類については、抹茶、煎茶、玉露、番茶などの違いについて説明いただきましたが、特に番茶について詳しく教えていただきました。
それによると番茶と一口でいっても、いろいろな種類があるようです。
煎茶を製造する工程で除かれた大きな葉や茎などを用いて作った番茶、一番茶を摘採した後の遅れ芽や刈り残した茶葉を摘採したものから作られる番茶、さらに、夏以降に出た三番茶から作られるものや三番茶を摘まずにそのまま枝葉を伸ばしておいて秋に摘む秋番茶または秋冬番茶から作られる番茶などがあるそうです。
岩田社長さんの丁寧な説明で、お茶について様々なことがよくわかりました。
岩田社長さん、本当にご丁寧な説明ありがとうございまし。
さらに、お茶の木そのものについても教えていただきました。
お茶の木は、お店の前のプランターに植えられていましたが、写真を撮り忘れましたので、ウィッキペデアの写真を掲載しておきますが、お茶は、ツバキ科の植物だそうです。
そういえば、茶の葉は椿の葉に似ていますし、秋に咲くお茶の花も椿の花に似ています。
岩田社長さん、お忙しい所、長時間に亘り、お茶について丁寧にいろいろなことを教えていただきありがとうございました。
お蔭様で、よい勉強ができました。参加された皆さんも喜んでいました。
心より御礼申し上げます。
赤印が、「岩田園」さんです。青印が明治通りです。