菜種油は、江戸時代からの代表的な油で、現在でも重要な油です。
菜種油はアブラナの種子からとることは良くご存知だと思います。アブラナは、アブラナ科の二年生植物です。
原産は、西アジアから北ヨーロッパと考えられています。
日本へは中国から渡来し、弥生時代以降から利用されていたと言われています。
中世までは、菜食用に栽培されていました。
江戸時代になって、植物油の採油目的として栽培されるようになりました。菜種油は、大坂で搾油されるようになったと伝えられ、主に灯油として利用される他、食用としても利用されました。
そして、菜種油は、他の油に比べ良質なため、次第に他の油に替って需要が伸びるようになりました。
江戸幕府は、当初、麦作の妨げとなることから、田畑に植えることを認めませんでしたが、元禄年間頃から、油の増産と流通に努めるようになってきました。
こうして、菜種油が増産されて、正徳年間になると、菜種油は、胡麻油を圧倒しました。
正徳4年に、大坂に入ってきた胡麻油は1万7千石、菜種油は15万石、大坂から送り出された胡麻油は2千石に対して菜種油は3万3千石超えていました。
菜種油が、胡麻油の10倍前後も取引されていました。
菜種油が胡麻油を圧倒したのは、安価だったためです。
現在では、菜種油は、国内の需要量、生産量ともに最も多い油です。

